北広島市「子ども夢チャレンジ応援事業」　夢かなう魅力あるまちに　バレエの短期海外留学など支援

（市町村 2017-03-13付）

　「〝夢〟がかなう魅力ある地域」に―。北広島市は子どもたちの夢をサポートする事業に取り組んでいる。「子ども夢チャレンジ応援事業」の初年度となった本年度は、三人の子どもたちが、市と事業に協力する企業の支援を受けて、自身の夢への第一歩を踏み出した。

　市は、二十七年度から三十一年度までを計画期間とする「北広島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」で示した基本方針の一つに「成長～時代に合った魅力的なまちをつくる」を挙げており、同事業はその方針に基づいてスタートした。

　市内在住の小学四年生から中学三年生までを対象に、「今、チャレンジしてみたいこと」を募集し、その実現に向けて、市民や企業などと協力してサポートするもの。サポートが受けられる子どもは、応募者の中から三人で、市から一人当たり上限五十万円の支援金が支給されるほか、企業や団体などの協力で専門的な知識や技能を身に付けるための支援などが受けられる。

　本年度は、六十九件の応募の中から、「女子プロゴルファーになりたい」「世界で活躍するバレエダンサーになりたい」「バリスタになって自分の喫茶店を開きたい」―という夢をもった三人が選ばれた。

　うち、「バレエダンサーになりたい」との夢をもつ広葉中学校三年生の西村未夢さんは、海外のバレエ学校への短期留学に〝チャレンジ〟。留学に向け、講師から世界のバレエ事情について説明を受けたほか、航空会社等と渡航準備をし、短期留学を実現させた。

　チャレンジ終了後の報告会で三人は、「もやもやとしていた夢が、はっきりとした目標に変わった」「新しい発見がたくさんあった」などと話した。市は、「子どもたちの夢をかなえる一助として、大きく貢献できた」と手応えを感じている。

　一方で、「企業や団体などに支援を呼びかける際、具体策を示すことができなかったため、なかなか手を挙げてもらえなかった」「支援者の理解を得るのが難しかった」などの課題も分かった。

　それらを踏まえ、事業二年目を迎える新年度は、市役所のホームページで支援を呼びかけるほか、ポスターの掲示や企業等に出向いての説明会を実施し、同事業に対する理解促進を図っていく。

　市は、「地域一体となって、多くの子どもたちの夢の実現に向けたチャレンジをサポートしていく」との考えだ。

(市町村 2017-03-13付)