札幌市教委の校務支援システム　３０年度から新バージョンに　集計機能改善、操作性向上

（市町村 2017-03-13付）

　札幌市教委は、三十年度から校務支援システムの次期システムを稼働させる。教職員の業務負担軽減を図ることで、子どもと向き合う時間や授業準備時間を確保するなど、より教育の質を向上させるもの。集計機能を改善させるほか、データ入力の操作性を向上させるなど、より教職員が活用しやすいシステムを構築していく。

　校務支援システムは、「教職員の事務負担を軽減し、子どもと向き合う時間や授業準備の時間を確保する」「児童生徒一人ひとりの日常の様子や特性などを全教職員が共有し、よりきめ細かく、組織的に対応することで教育の質の向上を図る」ことを目的に、二十五年度に札幌市立学校全校で導入した。

　主な機能として、電子メールや回覧板、スケジュール管理等のグループウェアのほか、成績管理や保健管理などがある。導入一年目に行ったアンケート調査では、事務負担が年間百三時間減少するなど、「システム導入によって負担が軽減した」という声が多く挙がっている。

　現行システムの契約は、三十年三月三十一日まで残っているが、集計機能の改善やデータ入力の操作性向上に向けて、新システムを構築する委託業務を発注する。事業者は三月下旬に決定する予定となっており、四月からシステム構築を開始する。

　来年一月ごろからデータ移行を始めるほか、スムーズに移行できるよう二月から事前稼働を実施。三十年四月一日の稼働に向けて準備を進めていく。

(市町村 2017-03-13付)