市民の声踏まえ年度内策定　第３次生涯学習推進構想案一部変更―札幌市教委

（市町村 2017-03-14付）

　札幌市教委は、パブリックコメントで寄せられた意見をもとに、二十九年度から概ね十年間を見越した「第三次札幌市生涯学習推進構想」における当初案の一部変更を行った。九日の教育委員会議で報告したもの。施策の展開のうち、「乳幼児期からの育ちを支える学びの充実」「時代の変化に対応した生涯学習関連施設の運営、機能強化」に関する文言を追加・修正。秋元克広市長の決裁をもって年度内の構想策定を予定している。

　第二次生涯学習推進構想を策定して以来、十年が経過。社会環境の変化に伴い、生涯学習の役割も見直す必要が出てきたことから、市教委では有識者や市民の意見も参考にしながら第三次構想の検討を進めてきた。

　一月上旬には、「学びを生かして未来を創造する人づくり」「学びで育むつながりづくり」「学びを支える環境づくり」を基本施策とする構想案を示し、パブリックコメントを実施。市民の意見を踏まえて、施策の展開二項目を修正した。

　「乳幼児期からの育ちを支える学びの充実」では、「社会全体が子育てについて理解するために学ぶ機会が必要」との指摘から、子育て中の親のみならず、広く市民を対象として子育てに関する学びを充実させる旨を明記した。

　また、「時代の変化に対応した生涯学習関連施設の運営、機能強化」については、施設名の例示に札幌市環境プラザを加えたほか、札幌市博物館活動センターに関する記載も追加。秋元市長の決裁を経て、今月中に策定する予定となっている。

(市町村 2017-03-14付)