道教委が幼児教育研究協議会　アクションプラン ３０年度策定　２９年度に骨子作成し審議

（道・道教委 2017-03-23付）

幼児教育の関係者が〝オール北海道〟の視点で協議した

　道教委は、二十一日にＴＫＰ札幌ホワイトビルカンファレンスセンターで開いた第三回道幼児教育研究協議会において、二十九年度の取組案を示した。三十年度に本道の幼児教育に関するアクションプランを策定することとし、二十九年度は、その骨子の作成を目指して、同研究協議会で審議する。また、道内十四管内での「幼児教育を語る会」開催、幼児教育相談員の派遣、仮称・研究協力園の選定と事例収集などを挙げた。

　同研究協議会は、文部科学省委託事業「幼児教育の推進体制構築事業」の一環で開催。本道における幼児教育の質の向上を図るための各種施策や体制整備の在り方などについて検討するのに当たって、公私立の幼稚園や保育所、認定こども園の関係者などが集まって意見交換を行う。

　第三回研究協議会には、十二人が出席した。

　村上明寛総務政策局長が開会あいさつ。「今後、本研究協議会の役割がますます重要になる。連携と相互理解を深めつつ、〝オール北海道〟を合い言葉に、活発に論議いただくようお願いする」と述べた。

　議事に入り、『北海道における幼児教育（就学前教育）実態調査報告書』案、道外視察（高知県）、幼児教育相談員の派遣状況、来年度の取組案について、報告、協議を行った。

　来年度の取組案については、事務局が、①「幼児教育を語る会」の全十四管内での開催②幼児教育相談員の派遣および集合研修・道外視察の実施③仮称・研究協力園の選定・事例収集④道幼児教育研究協議会における検討―を提案した。

　このうち、④の検討事項として、①～③の取組についての意見交流とともに、本道の幼児教育に関するアクションプランの三十年度策定に向けて審議することを挙げた。研究協議会での意見を項目別・内容別に整理し、審議を深めて、二十九年度にアクションプラン骨子の作成を目指す。

　また、①の「幼児教育を語る会」は、幼稚園教育要領の改訂等を踏まえた幼児教育の講話や、各管内の幼児教育関係者による意見交流を主な内容として開催する。

　②の幼児教育相談員は、上川・十勝管内で、幼稚園・保育所・認定こども園の園内外の研修における助言者として、要請に応じ派遣する。また、幼児教育相談員の資質向上のため、集合研修などを行う。

　③では、道内の幼児教育の好事例を収集し、全道に普及するため、道内六ブロック程度で仮称・研究協力園を選定。各園で実践している園内研修や保護者との連携、小学校教育への接続などの事例を収集する。

(道・道教委 2017-03-23付)