学校職員の昇給等取扱要綱改正―道教委 人事評価の結果を活用 成績区分の判定方法など変更(道・道教委 2017-03-21付)
道教委は、学校職員の昇給・勤勉手当の取扱要綱を一部改正した。学校職員人事評価の結果を勤勉手当、昇給に活用することとし、判定期間や成績区分、昇給区分の判定方法などを変更した。勤勉手当は、六月期が前年十月一日~三月三十一日、十二月期が四月一日~九月三十日の業績評価の結果を活用。一月一日昇給は、前々年四月一日~前年三月三十一日の能力評価と二回分の業績評価の結果に基づいて昇給区分を決定する。二十九年六月期勤勉手当と三十年一月昇給については、経過措置を設けた。道教委は、要綱の一部改正や経過措置の内容を関係者に通知するとともに、給与決定手続の『手引』を配布した。
地方公務員法(地公法)が二十六年に一部改正され、二十八年四月一日から施行された。改正地公法では、地方公務員について、職務を遂行するに当たって発揮した能力および挙げた業績を把握した上で行われる人事評価制度を導入し、任用、給与、分限その他の人事管理の基礎とすることを定めた。
道教委では、地公法の改正に伴い、従来の学校職員評価制度を学校職員人事評価制度として見直し、二十八年四月一日から実施。評価結果は、任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用することとした。
給与のうち、勤勉手当については二十九年六月支給分から、昇給については三十年一月昇給分から活用を開始する。
今回、「道学校職員の昇給および勤勉手当にかかる取扱要綱」「特定職員である学校職員の昇給にかかる取扱要綱」「市町村立学校職員の昇給および勤勉手当にかかる取扱要綱」を一部改正し、人事評価結果の活用方法などを定めた。
◆勤勉手当への活用
主な内容をみると、六月期勤勉手当(基準日六月一日)の判定期間は、前年十月一日~三月三十一日(現行は前年十二月二日~六月一日)、また、十二月期勤勉手当(基準日十二月一日)の判定期間は、四月一日~九月三十日(現行は六月二日~十二月一日)。それぞれの判定期間における業績評価の結果に基づいて、成績区分・成績率を決定する。
成績区分は、上位区分の「特に優秀 A」「優秀 B」、標準の「良好 C」、下位区分の「良好でない D」の四段階。
直近の業績評価の全体評語がAまたはBの学校職員のうち、勤務成績が特に優秀な学校職員は「特に優秀 A」、勤務成績が優秀な学校職員は「優秀 B」、勤務成績が良好な学校職員は「良好 C」などと判定基準を定めている。
上位区分「A」「B」の分布率は、初任層職員(基準日において期末・勤勉手当役職段階別加算措置対象外の職員)以外の職員が対象者総数の四〇%程度で、そのうち、「A」は一〇%以内。初任層職員が五〇%程度で、「B」のみ。=表1・2参照=
◆昇給への活用
一月一日昇給については、判定期間を前々年四月一日~前年三月三十一日(現行は前々年十二月二日~前年十二月一日)とし、判定期間における能力評価と、二回分の業績評価の結果に基づいて昇給区分を決定する。
昇給区分は、上位区分の「極めて良好 A」「特に良好 B」、標準の「良好 C」、下位区分の「やや良好でない D」「良好でない E」の五段階。
能力評価の全体評語がAで、二回分の業績評価の全体評語がA・Aは一位グループなどと順位グループに分け、上位グループから順に昇給区分を決定する。
ただし、三十一年一月昇給までの間、上位区分は「B」のみの運用とする。=表3・4参照=
要綱の一部改正によって、勤勉手当と昇給の判定期間が変更されたのに伴い、二十九年六月期勤勉手当における成績区分の取扱いや、三十年一月昇給における判定期間と昇給区分の取扱いについて、経過措置も設けた。
道教委では、要綱の一部改正と経過措置の内容を関係者に通知。併せて、給与決定手続の内容をまとめた『手引』を配布した。
この記事の他の写真
(道・道教委 2017-03-21付)
その他の記事( 道・道教委)
学校改善へ意見交流 オホーツク局が高校長研究協議会
【網走発】オホーツク教育局は十日、オホーツク合同庁舎で第四回管内高校長研究協議会を開催した。管内の校長ら二十五人が参加。全道代表高校長研究協議会の報告や、本年度の管内における高校教育推進上...(2017-03-24) 全て読む
子育て支援、雇用充実を 道子どもの未来づくり審議会子ども部会が少子化対策を提言
道子どもの未来づくり審議会(松本伊智朗会長)は、「北海道の少子化に関する提言」を取りまとめ、二十二日、高橋はるみ知事に提出した。子ども部会の協議内容をもとに取りまとめたもので、「子どもが生...(2017-03-24) 全て読む
道教委が幼児教育研究協議会 アクションプラン 30年度策定 29年度に骨子作成し審議
道教委は、二十一日にTKP札幌ホワイトビルカンファレンスセンターで開いた第三回道幼児教育研究協議会において、二十九年度の取組案を示した。三十年度に本道の幼児教育に関するアクションプランを策...(2017-03-23) 全て読む
管内教育実践表彰伝達式―上川局 今後さらなる活躍を 小野寺局長が受賞団体訪問
【旭川発】上川教育局は二月下旬、二十八年度管内教育実践表彰にかかる伝達表彰を行った。小野寺一郎局長が各受賞者・団体を訪問し、表彰状を手渡し、さらなる活躍に期待を寄せた。 今回の表彰では...(2017-03-23) 全て読む
道徳授業の充実へ研鑚 管内市町村教育研究所員研修会―十勝局
【帯広発】十勝教育局は二月下旬、十勝教育研修センターで「二十八年度道徳教育の抜本的改善・充実にかかる支援事業〝教育局道徳教育事業〟管内市町村教育研究所員研修会」を開催した。管内教育研究所の...(2017-03-22) 全て読む
根室局が道教育実践表彰伝達式 さらなる活躍を期待 山田主幹教諭(別海中央小)、計根別学園に
【根室発】根室教育局は二月下旬から三月上旬にかけ、別海町立別海中央小学校(稲村和典校長)と中標津町立計根別学園(永谷隆夫校長)で、本年度の道教育実践表彰の伝達式を執り行った。蓑島崇局長が表...(2017-03-21) 全て読む
優れた取組に晴れの栄誉 管内教育実践表彰授与式―根室局
【根室発】根室教育局は二月下旬から三月上旬にかけて、管内各市町庁舎等で本年度の管内教育実践表彰にかかる表彰状授与式を執り行った。受賞各者のもとを訪れて代表者に表彰状と副賞を贈呈。受賞者は喜...(2017-03-21) 全て読む
道文化財保護審議会が道教委に答申 有形文化財3件指定へ 指定地域追加・一部解除も
道文化財保護審議会(臼杵勲会長)は十五日、「上ノ國八幡宮本殿」(上ノ国町)など三件の道指定有形文化財としての指定、史跡「岩内東山円筒文化遺跡」(岩内町)の指定地域追加等について、道教委の柴...(2017-03-17) 全て読む
ミドルリーダーの育成を 道教委が女性教職員活躍推進会議
道教委は二月中旬、道庁別館で二十八年度女性教職員活躍推進会議を開いた。十六人が出席し、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく特定事業主行動計画」を踏まえ、...(2017-03-16) 全て読む
地域の学力向上支援事業 取組の成果と課題確認 美唄市東小で推進協議会―空知局
【岩見沢発】空知教育局は二日、美唄市立東小学校で第三回地域の学力向上支援事業推進協議会を開催した。事業の拠点校となっている東小の教職員、市内の教育関係者約三十人が参加。学習内容の定着を図る...(2017-03-16) 全て読む