地域の学力向上支援事業　取組の成果と課題確認　美唄市東小で推進協議会―空知局

（道・道教委 2017-03-16付）

東小の教諭３人が本年度の取組などを報告した

　【岩見沢発】空知教育局は二日、美唄市立東小学校で第三回地域の学力向上支援事業推進協議会を開催した。事業の拠点校となっている東小の教職員、市内の教育関係者約三十人が参加。学習内容の定着を図る授業改善、学習規律と生活規律の徹底など、本年度の取組と成果を報告し、次年度の方向性を確認した。

　管内の学力向上に向け、支援地域や拠点校において成果のあった取組を普及するとともに、次年度の取組の具体策を明らかにすることがねらい。同事業の拠点校および管内支援地域の教職員、教育委員会職員ら約三十人が参加した。

同校の教諭三人が事業報告を行った。船越一郎教諭は、秋田県由利本庄市立西目小学校の視察で学んだことを自校で実践したと説明。授業での振り返り場面の設定や、理解力・説明力を伸ばす全体交流での工夫を日々の授業で行ったことを伝えた。

　杉島亜紀教諭は、学校力向上総合実践事業指定校の岩見沢市立南小学校の視察内容を報告。学習規律の徹底や家庭学習の決まりごと、親和的学級づくりなどに取り組んでいたと解説した。

　江幡佳代主幹教諭は、学力向上に向けた本年度の取組の成果・課題を説明。全国学力・学習状況調査の自己採点による課題の早期把握、分析ツールを活用した課題の明確化などの取組を次年度も継続するとした。

　また、全校での学習規律と生活規律の徹底、授業冒頭での目標提示や振り返り時間の設定など、学習内容の定着を図る学習過程の工夫改善の取組と成果を報告。チャレンジテスト後に正答率が低かった問題を再実施することで正答率をおおむね八割に上げることができたとし、児童からの授業評価を複数回実施すること、家庭学習の定着に向けた「手引き」を作成するなど、次年度の方向性を確認した。

(道・道教委 2017-03-16付)