上川局が臨時市町村教育長会議 不祥事の防止徹底を 小野寺局長が緊急メッセージ(道・道教委 2017-03-13付)
不祥事防止と服務規律の徹底を呼びかける小野寺局長
【旭川発】上川教育局は二月二十八日、上川合同庁舎で臨時市町村教育委員会教育長(中部地区)・代表校長会議を開いた。二月二十二日に管内の中学校教諭がわいせつ事案によって逮捕されたことを受けて開いたもの。小野寺一郎局長が出席した教育長や校長会長など十五人に対し、局長名で作成した緊急メッセージに沿って、教職員の服務規律の徹底と不祥事の再発防止を呼びかけた。
会議は、わいせつ事案を受け、あらためて、管内市町村教委に対して教職員の服務規律の徹底を周知することが目的。二月二十七日に北部地区、二十八日に中部地区のほか南部地区で開催した。
うち、中部地区では、小野寺局長が事案の概要や会議の趣旨を説明した。逮捕後、当該学校の保護者説明会では、学校や教職員に対する不安をあらわにする保護者の問いかけがあったことを報告。また、当該学校で子どもたちに対し行った自由記述式のアンケート調査で、心に傷を負った子どもがいたことなどを伝えた。
今回の事案を含め、管内で重大事案が続発していることから大きな危機感を示した。その上で、信頼回復に向けて、不祥事防止の徹底に一丸となって取り組むために、局長名で作成した緊急メッセージを紹介。職場に掲示するとともに、全教職員に配布し内容の周知と指導の徹底を訴えた。
小野寺局長による緊急メッセージはつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
教職員による不祥事防止の徹底について
本年一月、旭川市内の小学校教諭が強制わいせつ容疑で逮捕されたことを受け、再発防止の徹底した取組と注意喚起を行っている最中、二月二十二日、管内の中学校教諭が児童買春の容疑で逮捕されるという事案が発生したことは極めて遺憾であり、児童生徒、保護者、地域住民はもとより、全道民からの信頼を著しく失墜させてしまった。
また、昨年九月と十一月には、旭川市内において、教諭による飲酒運転事案も二件発生しており、一年度間に四件もの重大事案が発生している現状は、「上川教育」の根幹を揺るがす「非常事態」と言わざるを得ない極めて憂慮すべき状況である。
これまで、多くの学校関係者が、児童生徒や保護者との信頼関係を積み重ね、地域住民とのふれあいの中で長い時間をかけて培われてきた「上川の教育」が、今、一瞬にしてそのすべてを失いかねない危機に直面していることを、管内の教育に携わる皆さんに認識していただきたい。
ついては、各市町村教育委員会においては、教職員の服務監督権者としての責務を今一度認識し、不祥事防止の先頭に立って、所管する教職員に対する指導の徹底をお願いしたい。
つぎに、各学校長にあっては、教職員一人ひとりにしっかりと向き合い、資質向上の取組を行うとともに、互いを律することのできる組織づくりに強いリーダーシップを発揮するよう強く望む。
また、各教職員にあっては、これらの事案を自分事としてとらえ、服務規律順守の大切さをしっかり認識し、子どもたち一人ひとりの顔を目に浮かべて自らを厳しく律するとともに、お互いを確認し合い、不祥事防止の徹底に向けてあらゆる努力を続け、子どもたちの信頼に応えていただきたい。
すべての上川管内の教育関係者が、失われた信頼の回復のため、不祥事防止の徹底に一丸となって取り組むことを強くお願いする。
(道・道教委 2017-03-13付)
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