道教委が啓発ポスターとリーフレット　オール北海道で見守りを　ネット社会の危険性等指摘

（道・道教委 2017-03-15付）

道立学校、札幌市を除く市町村立学校などに配布した

　道教委は、「道児童生徒ネットコミュニケーション見守り活動」の啓発ポスターとリーフレットを作成した。ネット社会の危険性について注意喚起し、オール北海道で児童生徒をネットトラブルから守るよう呼びかけている。

　「見守り活動」は、児童生徒がインターネット上でコミュニケーション活動を行う中、不適切な利用によって、いじめや犯罪等のトラブルに発展しないよう、学校、教育委員会、地域が一体となって、児童生徒のネットコミュニケーションを見守る活動を行い、児童生徒の健全な育成に資することが目的。

　道立学校と市町村立学校（札幌市を除く）の児童生徒を対象に、学校、道教委・市町村教委、保護者、教育委員会以外の公的機関などがそれぞれの立場から、ネット上の不適切な書き込みを監視するネットパトロール、ネットトラブル未然防止のための啓発活動などに取り組んでいる。

　ポスター、リーフレットでは、「子どもたちは、ネット社会の中で多くの危険とつながっている」と注意喚起。オール北海道で、児童生徒をネットトラブルから守り、健全育成を目指している「見守り活動」をアピールしている。

　リーフレットの裏面には、見守り活動のポイントを提示。

　「乗っ取り被害」について、「ＳＮＳやサイトへのログインに必要なパスワードを、名前や誕生日などにすると他者に推測されやすく、また、同じパスワードを使い回すと、サイトの乗っ取りによる被害が拡大する」ことから、「パスワードを決める際には、大文字と小文字を混ぜたり、記号も入れたりすることや、サービスごとに変えることなどを指導しよう」とポイントを示している。

　「自画撮り被害」「歩きスマホ」「盗撮」についても、その危険性とポイントを説明している。

　さらに、「子どもたちのネット利用には大人の見守りが必要」として、家庭では、「フィルタリングを設定しよう」「子どもの利用状況を把握しよう」「家庭でのルールづくりを進めよう」、また、地域では、「学習会を開催しよう」と呼びかけている。

　ポスターは一万二百枚、リーフレットは二十七万三千部作成し、道立学校、市町村立学校（札幌市を除く）などに配布。道内大型量販店などに掲示しているほか、道教委のホームページでも公開した。

(道・道教委 2017-03-15付)