道文化財保護審議会が道教委に答申　有形文化財３件指定へ　指定地域追加・一部解除も

（道・道教委 2017-03-17付）

臼杵会長（左）が柴田教育長に答申書を手渡した

　道文化財保護審議会（臼杵勲会長）は十五日、「上ノ國八幡宮本殿」（上ノ国町）など三件の道指定有形文化財としての指定、史跡「岩内東山円筒文化遺跡」（岩内町）の指定地域追加等について、道教委の柴田達夫教育長に答申した。

　この日は、まず、二十八年度第二回審議会を道庁別館で開いた。

　委員九人が出席した審議会では、松浦英則生涯学習推進局長が開会あいさつ。「昨年九月に開催した本年度第一回審議会において協議いただいた〝上ノ國八幡宮本殿〟など三件について、道指定有形文化財としての指定に向け、三月一日開催の教育委員会会議において、本審議会に諮問することが決定されている」などと説明し、きたんのない意見を求めた。

　議事に入り、事務局が文化財の指定・登録の状況などを報告。「道指定天然記念物（化石）の現状変更の取扱い」「増毛町厳島神社奉納絵馬の調査概要」「二十九年度日本遺産に申請した道内の案件」「二十八年度市町村指定文化財の状況」について説明した。

　そのあと、諮問案件四件について審議。

　有形文化財（建造物）「上ノ國八幡宮本殿」（上ノ国町）、有形文化財（考古資料）「矢不来館跡出土品」（北斗市）、有形文化財（考古資料）「青苗遺跡出土品」（奥尻町）の三件について、道指定有形文化財として指定すること。

　また、史跡「岩内東山円筒文化遺跡」（岩内町）について、指定地域の追加と、指定基準に該当しないことが明らかになった指定地域の一部解除を答申するべきとの結論に達した。

　審議会終了後、臼杵会長と駒木定正第一部会長が道教委を訪れ、臼杵会長が柴田教育長に答申書を手渡した。

　答申書を受けた柴田教育長は「市町村などと連携し、しっかりとした保存活動に取り組んでいきたい」と述べた。

　道教委は、二十九日開催の教育委員会会議での決定を経て、有形文化財指定、指定地域の追加・一部解除を行う予定。

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審議会を開き諮問案件４件について協議

(道・道教委 2017-03-17付)