西興部村が後期基本計画策定　家庭と連携し教育充実へ　子の可能性引き出す学習指導を

（市町村 2017-04-11付）

　【網走発】西興部村は、二十四年度から三十三年度までを計画期間とする第四期総合計画のうち、本年度から三十三年度までの後期基本計画を策定した。学校教育の充実に関しては、引き続き、学習環境の整備を行うとともに、家庭との連携を強化し、小規模校の特性や地域の教育資源を活用した学校教育を推進していく方針を示した。

　後期計画のうち、教育にかかわる概要はつぎのとおり。

【学校教育の充実】

▼施策の目指す姿

　子どもたちには夢と希望があり、自らの未来を切り拓いていく意欲と力が育まれている。

　また、少人数の特性を生かし、地域に支えられた個性ある学校教育が行われている。

▼現状と課題

福祉施設との交流学習をはじめ、村の自然や環境を生かした総合学習やボランティア活動が行われるとともに、子ども音楽会、修学旅行、合同学習などによって、村内の学校間交流が推進されている。また、情報通信ネットワークを活用した情報教育にも取り組んでいる。

　村の子どもたちが自らの夢と希望を実現していく力を育むためには、小規模校の特性や地域の教育資源を生かした教育課程を編成し、子どものよさや可能性を引き出す学習指導に取り組むとともに、学校と地域の相互信頼に支えられた学校であることがますます求められている。

　子どもの教育の原点は家庭であり、子どもの基本的な生活習慣を培う上で家庭の果たす役割は大きく、家庭の教育力の充実が求められている。

　学校給食については、食育につながる地域の素材を生かした献立の作成とともに、調理から配膳に至るまでの衛生管理を徹底し、安全でおいしい給食であることが求められている。

　学校施設・備品については、学校給食センターや教職員住宅の改築をはじめ、校舎や屋体の耐震補強工事を行うとともに、授業用・校務用パソコンの更新や電子黒板などを整備した。今後も、施設などの計画的な補修や防犯・防災教育を実施するなど、引き続き安全・安心な学習環境の整備を図ることが必要となっている。

【主要施策】

▼個性的な教育内容の充実＝小規模校の特性や地域の教育資源を生かす教育課程

を編成し、子どものよさや可能性を引きだす学習指導に取り組むとともに、学校と地域の相互信頼に支えられた学校教育を推進する。

◇主な取組

▽村の教育資源を生かした教育課程の編成

▽学校間交流の推進

▽パソコンや電子黒板などを活用した情報教育の推進

▽英語指導助手による英語教育の推進

▽ボランティア活動の推進

▽副読本の計画的な改訂

▽体験学習の推進

▽歯・口腔の健康づくりの推進

▽食育の推進

▽地産地消による学校給食の充実

▽特別支援教育の推進

▽ユニバーサル教育の推進

▽防災・安全教育の充実

▽山村留学推進協議会への支援

▽教職員の研修機会の充実

▽高校通学費等補助

▼教育施設の充実＝学校教育施設の充実による教育環境の整備を進めていく。

▽学校施設・備品の計画的整備

▽学校グラウンドの計画的補修

▽教職員住宅の計画的補修・整備

▽学校給食センターの衛生管理の推進

(市町村 2017-04-11付)