釧路校長会が全体会議開催　重要課題３点の解決を

（関係団体 2017-04-26付）

萩原会長が課題に対する考えを述べた

　【釧路発】釧路校長会は二十日、釧路センチュリーキャッスルホテルで二十九年度全体会議を開催した。会員四十九人が参加。新会長に就任した標茶町立標茶小学校の荻原崇弘校長が本年度の重要課題三点にふれ、関係機関と連携し、会員と力を合わせて本年度の活動を推進していく考えを示した。

　はじめに、釧路校長会綱領を全員で読み上げたあと、新入会員等を紹介。続いて、荻原新会長があいさつに立ち、本年度の重要課題三点について考えを述べた。

　一点目として、会員の大幅な交代期に伴う新たな課題について指摘。二十九年度の新会員は十二人、昨年度の十五人と合わせると、この二年間で二十七人、会員の半数以上が入れ替わったとし、「三十年度も同様と考えれば、三年間で八割以上が入れ替わることになり、釧路校長会の伝統やよさをどのように引き継いでいくかが大きな課題」と述べた。

　二点目として、教頭職受検者の発掘と育成について説明。二十八・二十九年度の大量退職で、今後、場合によっては教頭未配置校の出現も危惧されるとし、「管内教育の充実と安定のため、力のある教頭職受検者を自前で確保することが喫緊の課題」と強調した。

　三点目として、関係機関との連携の強化について述べた。新たな学校職員評価制度の導入、管理職の他管交流、土曜授業、コミュニティ・スクールの努力義務に加えて、新しい学習指導要領への対応など、校長のリーダーシップがより一層求められる年だとした上で、「これまで以上に釧路教育局、町村教育委員会との連携を深めていくことが重要」と力説した。

　最後に、「人が、人をつくる。これが学校教育の原点」と述べ、「各学校の教員が、子どもたちの今と未来を支える教育活動に、“自信”と“誇り”をもって取り組むことができるよう、校長会として関係機関と連携し、会員と力を合わせて二十九年度の活動を推進していく」と締めくくった。

　本年度の役員はつぎのとおり（すべて新任）。

　　　　　　　＝敬称略＝

▽会長＝荻原崇弘（標茶町立標茶小）

▽副会長＝大澤昭仁（釧路町立富原小）、青木悟（白糠町立庶路中）

▽事務局長＝佐野哲哉（弟子屈町立弟子屈小）

▽監査＝湊谷隆司（厚岸町立高知小中）、岡嶋治（浜中町立浜中小）

▽事務局次長＝秦直人（厚岸町立厚岸小）

▽事務局会計＝野口育子（標茶町立磯分内小）

▽釧研所長＝湊谷美樹治（白糠町立庶路小）

▽研修部長＝一本嶋仁志（浜中町立霧多布小）

▽経営部長＝佐藤毅（厚岸町立真龍中）

▽対策部長＝千葉徹（弟子屈町立川湯中）

▽情報部長＝上坂寛（鶴居村立幌呂小）

(関係団体 2017-04-26付)