道造形教育連盟が委員総会研修会　新会長に阿部校長（札幌市真駒内曙中）　釧路市で全道大会―７月開催

（関係団体 2017-04-26付）

就任あいさつに立つ阿部新会長

　道造形教育連盟は二十二日、ホテルライフォート札幌で二十九年度委員総会研修会を開催し、新年度の役員・事業計画などを決定した。役員改選では、新会長に札幌市立真駒内曙中学校の阿部時彦校長を選出した。事業計画では、第六十七回全道造形教育研究大会釧路大会を七月二十七日に釧路市立共栄小学校で開催する予定。

　冒頭、三井哲会長があいさつに立ち、「二十九年度は、新学習指導要領実施の一年前であり、周知と移行に向けた準備の期間。私たちは、次期学習指導要領で示された内容について学習し、主体的・対話的で深い学びの視点から授業づくりに取り組み、子どもたちに豊かな資質・能力を育むため実践的な研究を進め、全道にその成果を還元し共有することが使命」と述べた。

　また、ことし釧路で開催される第六十七回全道大会について「大勢で集い、仲間とともに学び合い、力強く造形教育を進めていこう」と呼びかけた。

　議事に移り、二十八年度の業務報告、活動報告、会計決算報告などを承認。二十九年度の活動方針、各部活動計画、会計予算案などについて審議し、原案どおり決定した。

　活動方針では、造形教育の一層の進化と充実、その重要性の発信、各地区サークル研修会等の相互サポートの推進、教育美術展および関連事業の充実などを盛り込んだ。

　また、研究部では、新学習指導要領で示された新しい時代の造形教育の在り方を探究。特に、造形教育で育む資質・能力について、新学習指導要領を踏まえ、内容を更新し整理していく。

　活動計画では、第六十七回全道造形教育研究大会釧路大会を七月二十七日に釧路市立共栄小で、第四十四回道教育美術展を一月十一日から十四日まで、札幌市内の道新ギャラリーなどで開催することとした。

　役員改選では、新会長に札幌市立真駒内曙中の阿部校長を選出したほか、副会長五人、事務局長も一新した。

　新役員を代表し、あいさつした阿部会長は「新学習指導要領の実施に向け、子どもたちの力を引き出していくことができるよう、活動を進めていきたい」などと述べた。

　このあと、第六十七回全道造形教育研究大会釧路大会開催地の釧路造形教育研究会が研究内容等を説明。「造形教育のねらいは作品の完成ではなく、作品をつくる過程で何を学ぶか。子どもたちに育みたい力を明確にし、適切な課題や適切な話し合い活動などを行えるよう授業をデザインしていきたい」などと述べた。

　本年度の役員体制はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝阿部時彦（札幌市立真駒内曙中校長・新）

▽副会長＝山田浩人（江別市立江別第一中校長・新）、吉中博道（士別市立多寄小校長・新）、柿崎雄二（函館市立東山小教頭・新）、森長弘美（札幌市立前田北中校長・新）

▽会計監査＝杉山浩彰（釧路市立青陵中教諭）、鎌田俊彦（岩見沢市立明成中教頭・新）

▽事務局長＝東尚典（札幌市立有明小校長・新）

(関係団体 2017-04-26付)