道図書館振興協議会が総会開く　調査研究―学校図書館への支援を　９月に江別で道図書館大会

（関係団体 2017-04-26付）

専門研修の日程や内容なども決定

　道図書館振興協議会は二十日、札幌市中央図書館で二十九年度総会を開催した。調査研究事業は、「学校図書館への支援」をテーマに設定。調査研究チームを設け、研究を進めることとした。全道図書館専門研修について、道立図書館で実施する研修のうち一回を、これまでのサービス研修と統合し、十月に二日間日程で開催することを決めた。事業計画には、九月七～八日の二日間、江別市内で道図書館大会を開催することなどを盛り込んだ。役員選出では、会長に道立図書館の成田直彦館長を選任した。

　冒頭、道立図書館の成田館長があいさつ。最近の道内図書館の状況について、本年度は六月に「新ひだか町三石図書館」が新ひだか町総合町民センターに、来年二月には「市立釧路図書館」が中心市街地のビル内に、それぞれオープンする予定となっていることを報告し、活発な図書館活動が展開されることを期待した。

　また、同会の調査研究事業について、会員へのアンケートを踏まえ、「〝学校図書館への支援〟をテーマとすることを提案させていただく」とし、二十九年度事業計画については、「きたんのない意見をいただき、各種事業の一層の充実を図っていきたい」との考えを示した。

　議事に移り、二十八年度の事業、決算、会計監査報告を承認したあと、二十九年度の事業計画案、予算案について審議。いずれも原案どおり決定した。

　中で、同会の研修事業と調査研究事業に関し、会員を対象に行ったアンケート（調査期間・二十八年十月十四～二十六日）の結果を報告。調査結果を踏まえ、全道図書館専門研修のテーマと開催地は、二十九年度から三年間について、事務局の提案どおりとすることを決定。

　道内各公共図書館（室）などの職員を対象に、特定のテーマについて、職場や地域における指導的な役割を果たすスキルの習得を目指す全道図書館専門研修については、道立図書館で実施する研修のうち一回を、これまでのサービス研修と統合し、厳冬期の二月開催を避け、十月に二日間日程とし、招へいする講師や内容をさらに充実させ実施していくこととした。

　さらに、調査研究事業（二十九～三十年度）について、「学校図書館への支援」をテーマに設定。市町村立図書館や道立図書館の職員からなる調査研究チームを組織し、道内市町村立図書館（室）における学校図書館の実態などを研究し、各市町村の対応の指針となる資料（報告書）を作成する。

　事業計画をみると、九月七～八日の二日間、札幌学院大学を会場に第五十九回道図書館大会を開催。全道図書館専門研修は、「サービス／レファレンス」をテーマに道立図書館を会場として十月十九・二十日の二日間日程で開催するほか、十一月十五日に「子ども読書／地域支援」について中標津町図書館、「経営／関係法規」について十二月十四日に市立小樽図書館、来年一月十八日「サービス／資料保存」をテーマに道立図書館でそれぞれ開催する（予定）。

　役員選出では、会長に道立図書館の成田館長を選任した。

　役員はつぎのとおり（任期は二十九～三十年度の二年間）。＝敬称略＝

▽会長＝成田直彦（道立図書館長・新）

▽副会長＝前田明寿氏（札幌市中央図書館長・新）

▽理事（Ａブロック選出）＝相馬立法（恵庭市立図書館長・新）、鈴木浩一（市立小樽図書館長）、岡田英俊（市立士別図書館長・新）、金本和弘（むかわ町立穂別図書館長・新）、岡田徳彦（新得町図書館長）▽理事（総合振興局・振興局管内図書館協議会等選出）＝木村純（滝川市立図書館長）、中川信明（千歳市立図書館長・新）、浅野敏昭（余市町図書館長・新）、髙橋佳男（市立室蘭図書館長・新）、今野章（えりも町教委教育支援課長）、丹羽秀人（函館市中央図書館長）、前田平蔵（乙部町公民館次長）、杉山一彦（旭川市中央図書館長）、大塚雅勝（天塩町教委教育次長）、武藤俊一（稚内市立図書館長・新）、石原秀人（北見市立中央図書館長・新）、前原匡宏（帯広市図書館長）、福地玲子（本の森厚岸情報館長）、上田進（中標津町図書館長）

▽監事＝清水一徳（栗山町図書館長・新）、新谷良文（北広島市図書館長・新）

(関係団体 2017-04-26付)