道研連が総会・所長研修会開く　８月３１日・９月１日に浦河で研究大会　新たな共同研究スタート

（関係団体 2017-04-28付）

総会では２９年度事業計画や第１６次共同研究の方向性などについて協議した

　道教育研究所連盟（＝道研連）は二十一日、道立教育研究所で二十九年度総会・所長研修会を開催した。八月三十一日から二日間、浦河町で第七十二回道教育研究所連盟研究発表大会日高大会を開催することなどを盛り込んだ二十九年度事業計画を決定。二十九年度からスタートする第十六次共同研究について、研究主題を「これからの時代の教員に求められる資質・能力の向上にかかる支援の在り方」と設定。各教育研究所・研修センターによる学校への支援としては、「コンテンツによる支援」「ＩＣＴを活用した支援」の二つを柱に取組を展開することとした。役員を選出し、委員長に道立教育研究所の前川洋所長を選任した。

　総会の冒頭、道研の前川所長が開会あいさつ。新学習指導要領の内容や、道教委が立ち上げた道育成指標連絡協議会での議論などにふれた上で、「教員研修の充実を目的として全道各地で事業を展開している各教育研究所・研修センターの果たす役割はこれまで以上に重要となる。加盟機関相互の連携を密にした情報共有などがますます必要」とし、道研連として、「今後さらに加盟機関相互の連携を深め、第十六次共同研究をはじめとする諸事業に取り組んでいきたい」との考えを示した。

　議事では、二十九年度の事業計画などを決定した。

　事業計画をみると、七月二十七・二十八日に道研で夏季所員研修会、八月三十一日・九月一日に浦河町で第七十二回道教育研究所連盟研究発表大会日高大会を開催することなどを盛り込んでいる。

　広報活動では、一年間の活動をまとめた連盟情報の発行およびＷｅｂページを活用した加盟機関間指導資料の共有化を進める。

　第十六次共同研究（二十九～三十一年度）については、研究主題を「これからの時代の教員に求められる資質・能力の向上にかかる支援の在り方」と設定。具体的には、各教育研究所・研修センターによる学校への支援として、「コンテンツによる支援」と「ＩＣＴを活用した支援～ビデオ通話ソフトウェアによる遠隔研修」の二つを柱に取組を展開する。

　このうち、コンテンツによる支援では、「新たな教育課題に対応する研修コンテンツの提供」「授業改善に活用できる実践資料の収集・提供」「校内研修の手法、実践事例の提供」に取り組む。

　ＩＣＴを活用した支援については、ビデオ通話ソフトウエアを活用した研修を試行するなど、「遠距離にある学校、小規模校、若手教員が多い学校等への支援」に努めるほか、複数の小規模校による合同の研究協議など、「学校間の学び合いの場」を設定することなどを示した。

　役員を選出し、委員長に道研の前川所長を選任した。

　午後からの協議では、各教育研究所・研修センターでの学校や教員への支援の在り方、所員の力量向上に向けた取組や特色ある取組などについて交流し、教員の資質・能力の向上にかかる支援の在り方について情報共有を深めた。

　二十九年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝前川洋（道立教育研究所長・新）

▽副委員長＝引地秀美（札幌市教育センター所長）、前川綾子（日高教育研究所長）、田中登（函館市南北海道教育センター所長・新）

▽会計監査＝渡部丈司（江別市教育研究所長）、渡邉強（岩見沢市立教育研究所長・新）、飯田敬（小樽市教育研究所長・新）

(関係団体 2017-04-28付)