識見と指導力の向上へ 道中・古谷会長あいさつ―第2回理事研(関係団体 2017-05-09付)
四月二十九日に開かれた道中学校長会(古谷雅幸会長)の二十九年度第二回理事研修会における古谷会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
総会・研修会では、昨年度の組織検討委員会で検討を積み重ねた会則および規定等の改正について、また、二十九年度の運営方針および活動の重点、予算案などが承認・決定され、本年度の活動が正式に開始した。特に、会則の改正については、会員規定を「北海道の各地区校長会の連合体とする」ことが決定し、税源等の委譲があった札幌市も含めた「オール北海道」での活動を進めていくことが確認された。役員および事務局体制は、より多くの地区に担ってもらいながらも、より「チーム北海道」として活動を進めていきたい。あらためて、皆さんの力強い支援、協力をお願いする。
本日は、昨日の専門部研修会に基づき、各専門部会からの提案がある。また、高橋事務局長より説明される「当面する学校経営上の課題~教育情勢」については、地区理事の皆さんには、所属地区の校長先生方に必要に応じて配布するなど、活用いただければと思う。
さて、道中が組織として取り組むべき課題については、第一回理事研修会と昨日の総会・研修会でもふれてきた。特に、「社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育」という二年目を迎える研究基本主題の実現を目指し、次期学習指導要領の意図するところを確実に把握しながら学校づくりを進めていかなければならないことを述べた。
柴田教育長や岸指導担当局長からの道中への力強いエールに応えていくためにも、私たち現場の声を届け、教育委員会との双方による中学校教育の充実を図っていきたい。
その一つの取組として、昨年度調査した各地区校長会の意見をもとに検討してきた「道文教施策・予算策定に関する要望書」を十二日に、道小学校長会、道公立学校教頭会とともに、道教委に提出する予定である。
その要望書の中から特に、「次期学習指導要領の趣旨を生かした授業構築」と、「〝チームとしての学校〟の実現」にかかわる内容を取り上げた『今求められている教育の実現に向けた教育条件の整備についての提言~「チーム北海道』として」という提言書を、道小学校長会とともに提出する。要望書に関しては、道教委から回答をいただくことになっており、その回答についても本年度から胆振地区で担当している情報部によって、『道小情報・道中だより 号外』として、皆さんにお知らせすることになっている。
また、この回答を受けて、八月四日に文教施策懇談会・各課懇談会を開催し、道教委と道中・道小・道公教との間で共通理解を図りながら、相互の連携と信頼を深めるとともに、北海道教育の目指す方向と施策等に関して意見交換をする場が設定される。
つぎに、「道中学校長会創立七十周年記念 第五十九回道中学校長会研究大会石狩・千歳大会」について。「社会を生き抜く力を身に付け、未来を切り拓く日本人を育てる中学校教育」という研究主題を掲げた四ヵ年計画の二年目の研究の年となる本年度は、昨年の上川・旭川大会の成果を受け継ぐことはもちろん、これまで道中が各地区・各学校の教育実践をもとに積み上げてきた研究活動の成果を発揮し、校長としての識見や指導力の向上、学校経営の充実につながる大会にしていかなければならない。
今大会は「七十周年記念行事」も組まれてはいるが、道中研の肝である分科会はしっかりと設定してある。歴史を振り返りながら新たな一歩を踏み出せる研究大会となるよう、主管する石狩管内小中学校長会の皆さんには大変苦労をおかけするが、総力を挙げて取り組んでいきたい。皆さんの理解と協力をあらためてお願いする。
最後になるが、今後、校長会として解決・改善に向けて取り組まなくてはならない教育課題については、大きな柱となる学力向上、体力向上、いじめ防止等への対応のほか、広域人事や管理職の他管交流、学校職員評価制度、教職員による不祥事の根絶に加えて、教育現場のための条件整備、勤務条件に関することなど、多くの課題を抱えているが、全道各地区の状況を的確、迅速に把握しながら、副会長や地区理事の皆さん、各地区校長会の意見などをしっかり聞きながら対処していきたい。
また、組織改革に関する道筋についても、さらに検討すべき課題も残されている。将来を見据えながら、本年度も道小との連携を積極的に進め、方向性を示していきたい。
(関係団体 2017-05-09付)
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