北見北斗高サイエンスクラブ 常呂川の調査・研究を推進 民間2団体の助成受け活動へ(学校 2017-05-16付)
【網走発】北見北斗高校(渡部道博校長)サイエンスクラブは本年度、民間二団体の助成を受け、調査・研究を進める。個人では、二年生の平野文さんの研究が、公益財団法人河川財団の河川基金助成事業に採択。クラブ全体では、公益財団法人道環境財団の助成を受け活動する。同校では今後、常呂川の水質に影響を与えている要因の調査や、常呂川の環境保全啓発活動を進めていく。
同校は毎年、北見市、置戸町、訓子府町内の常呂川水系流域における環境保全をテーマとした探究活動や水質調査などを実施している。本年度から新たに文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された。
サイエンスクラブ二年生の平野さんは昨年十一月、「降雨時を主とした常呂川の水質変動要因の究明と河畔土地利用が水質変動に与える影響について」と題した研究を、河川財団の河川基金研究者・研究機関部門(ジュニア研究者・一般的助成)に申請。ことしの三月三十一日付で河川基金助成事業に決定した。平野さんは「土壌中の無機物質の河川流入経路の研究などに取り組み、常呂川の水質に影響を与えている要因を明らかにしていきたい」と話している。
また、同校サイエンスクラブグローカルアクションプロジェクトは、「常呂川流域住民の水環境保全意識の向上をめざす〝水ミーティング〟の実施」と題した事業を公益財団法人道環境財団の「北海道e―水プロジェクト2017」に申請。三月二十九日付で採択された。この助成を利用して同校では、七月十六日に北見市内において「水ミーティング」を開催する予定。常呂川水系に所在する小・中学校や高校、大学などのほか、北見市および水関連の企業による発表などを通じて、常呂川流域住民に対して環境保全をアピールしていく。
(学校 2017-05-16付)
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