道へき地・複式教育研究連盟が総会 9月に釧路で全道大会 新委員長は柿崎校長(むかわ町富内小)(関係団体 2017-05-18付)
あいさつに立つ柿崎新委員長
道へき地・複式教育研究連盟は十二日、ホテルライフォート札幌で二十九年度定期総会を開催した。九月に開催される全道へき地複式教育研究大会釧路大会と全道大会のプレ大会となる後志プレ大会を成功させ、全道にその成果を発信するとともに、「地域に根ざした教育の創造」を力強く推進していくことを確認。三十一年度からの第十次長期研究推進計画について、年度内に原案を作成する。役員改選では、新委員長にむかわ町立富内小学校の柿崎秀顕校長を選任した。
あいさつに立った田中和敏委員長は「本年度は、釧路地区で全道研究大会、後志地区でプレ大会を開催し、第九次長期五ヵ年研究推進計画の四年目の〝実践検証整理期〟として、課題の整理、典型化・定型化に向けた有意義な大会としたい」と呼びかけた。また、三十一年度からの第十次計画策定について、「研究推進委員会で検討を進め、会員の皆さんの声をいただきながら確定に向けた取組を進めていく」と述べ、協力を要請した。
続いて、道教委学校教育局の岸小夜子指導担当局長があいさつ。ICTの活用について、「道内のへき地・複式校では、間接指導時にタブレットなどを使いながら、子どもたちが主体的な学習ができるような実践が着実に進んでいる。子どもたちが主体的・対話的で深い学び、自身の学びの質を高くしていく上で、また、社会の変化を考えたときにも、ICTの活用は重要で、効果的な活用のための教育実践の充実を図っていただきたい」との考えを示した。さらに、「どんな地域に住んでいても、そこから世界に飛び出し、そして、世界に貢献できるような人が育つという、子ども自身が誇りに思えるような学校づくりをリードしていただきたい」とエールを送った。
議事に入り、二十八年度の会務報告、会計決算・監査報告を承認。また、組織検討委員会の小助川浩委員長が最終報告。「全道研究大会・プレ大会の在り方」「組織の活性化・加盟校拡大」などの課題に対する検討状況を説明。このうち、組織の活性化について、各地区で実践されている組織拡大にかかわる具体策や事例を挙げながら、「地区によって課題は異なるが、情報交流などで得た取組を地区の実情に合わせて実施し、組織拡大につなげてほしい」と求めた。
引き続き、二十九年度の活動方針、各部活動計画、会計予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。第九次計画の四年目として、「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子どもの育成」の評価・発展に全力で取り組むことを確認。具体的には、実践研究発表大会を分散会として統合して開催する第六十六回道へき地複式教育研究大会釧路大会は九月二十一・二十二日に釧路管内六町一村の八会場で、全道大会のプレ大会となる後志プレ大会は九月二十九日に後志管内五町三村の八会場で、それぞれ開催することを決定。全道にその成果を発信するとともに、「地域に根ざした教育の創造」を推進する。
さらに、三十一年度からの第十次計画について、研究推進員会で検討を進め、年度内に原案を作成することとした。
また、組織検討委員会を引き続き設置し、二十五~二十八年度の最終報告の具体化に向けた取組状況の確認とともに、加盟校の減少が進む中、研究大会の在り方が大きな課題となっていることから、道へき・複連の現状に即した研究大会の在り方などについて検討を進めていく。
役員改選では、新委員長にむかわ町立富内小の柿崎校長を選任。柿崎委員長は「本会の歴史と伝統を考えると、その重責に身が引き締まる思い。本会の役割を果たすべく、新役員一同、努力していきたい」と抱負を述べた。
二十九年度の役員はつぎのとおり。=全員校長・敬称略=
▽委員長=柿崎秀顕(むかわ町立富内小・新)
▽副委員長(総務部長)=温泉敏(美瑛町立美馬牛小・新)
▽副委員長(研究部長)=岡嶋治(浜中町立浜中小)▽副委員長(大会部長)=今井直史(釧路町立知方学小・新)
▽監査=下川徳久(新ひだか町立東静内小・新)、織茂竜二郎(鹿追町立笹川小・新)
▽財政部長=辻崎洋一(千歳市立駒里小中)
▽事務局長=古田統(ニセコ町立近藤小・新)
▽事務局次長=長谷川孝(深川市立多度志小・新)
(関係団体 2017-05-18付)
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