道高校長協会各部会が総会等―英語部会　札幌市で研究協議会　新部会長は札幌国際情報・榎本氏

（関係団体 2017-05-17付）

英語教育の課題について話し合った

　道高校長協会英語部会兼道ブロック高校英語科・国際科設置校協議会理事会が十日、ホテルライフォート札幌で開かれた。本年度事業計画として、札幌市で研究協議会を開催することを決定した。役員改選では、新部会長に札幌国際情報高校の榎本敏生校長を選出した。

　榎本新部会長のあいさつを増田雅彦副部会長が代読。小学校高学年で「外国語科」を導入するなどとした新学習指導要領を踏まえ、「高校の英語教育に関しても一層の変化が求められるのではないか」と述べ、「研究協議会のみならず、日常的な情報発信を増やしていきたい。今後も部会の充実と発展に協力をお願いする」と求めた。

　続いて、道教委高校教育課の古御堂徹主査が「当面する諸課題について」と題して講話。文部科学省が行った、二十八年度英語教育実施状況調査の結果などを説明した。

　中でも、同調査において、英検準二級以上を取得または相当の英語力のある高校三年生は全国三六・四％に対し、道が三五・二％、英検準一級等以上取得の英語担当教員は全国平均六二・二％に対し、道は四九・七％にとどまっていると述べた。

　これを受けて、道教委でも資格試験の情報を定期的に提供するなど、資格取得への環境整備に取り組んでいくとして、「教職員を含めた道全体の英語力向上に向けて、取組などを積極的に活用してほしい」と呼びかけた。

　議事に入り、札幌静修高校で道高校長協会英語部会兼道ブロック高校英語科・国際科設置校協議会総会・研究協議会を開催することなどを決定したほか、英語科・国際科設置校の課題等について情報交換・協議を行った。

　また、役員改選を行い、新部会長に札幌国際情報高の榎本校長を選出した。

　二十九年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽部会長＝榎本敏生（札幌国際情報・新）

▽副部会長＝増田雅彦（千歳・新）、浅里愼也（北星学園女子）

(関係団体 2017-05-17付)