道退職校長会が定期総会開く　活動円滑化へ会務見直し　組織スリム化、永峰会長再任

（関係団体 2017-05-22付）

会務運営検討委の提言を実行に移すことを決めた

　道退職校長会は十五日、ホテルライフォート札幌で二十九年度定期総会を開いた。会の健全な運営に向けた会務運営検討委員会の提言を実行することを決定。地域懇談会における旅費を軽減するため、従来の八地域を十地域に改編すること、会報の発行回数を年四回から三回とすること、役員・理事数等の減員などに取り組むことを確認した。役員改選では、永峰貴会長を再任した。

　総会には会員、役員、来賓を合わせ約百四十人が出席した。

　国歌斉唱に続いて永峰会長があいさつ。会の健全な運営に向けた財政基盤の確立、組織のスリム化などの取組にふれながら、「多くの支部の総会に出席させていただいたが、どの支部も支部役員が丁寧に準備をされ、旧規約の改正案が提出され、どの支部も全会一致でそれが認められた」と述べ、協力に感謝した。

　さらに、「現職の応援団としての役割を精一杯果たすことが、会員一人ひとりにとって生きがいとなり、新たな創造力が生まれてくる、そんな活動を積み上げていきたい」と述べた。

　続いて、道教委の村上明寛学校教育監、札幌市教委の和田悦明児童生徒担当部長、全国連合退職校長会の村山忠幸常任理事が祝辞を述べた。

　議事に移り、二十八年度の活動・事業、会計決算・監査、「北海道教育の日」道民運動推進協議会の活動など報告事項を承認。引き続き、二十九年度の活動方針、事業計画、会計予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。

　活動方針には、「支部と本部、支部間相互の連携を一層深め、組織の強化とその活性化を図る」「会務運営検討委員会の報告を受け止め、活動が円滑に推進されるよう努める」など六点を盛り込んだ。

　具体的には、会務運営検討委員会が提言した、①もち回りで開催している地域懇談会の年度ごとの旅費を軽減するため従来の八地域を十地域に改編②会報『退職校長会だより』は新たな発想による誌面づくりに取り組むとともに、発行を年四回から年三回とする③役員・理事数等を現行の三十五人から二十八人に減員する、会費免除の名誉会員は満百歳以上とする―を実行に移すことを決めた。

　また、「今日的な教育課題を的確に把握して教育支援活動を進め、生涯学習の振興を図る。特に、子どもたちの安全や心の教育についての支援活動の強化に努める」など、五項目を柱とする総会宣言決議を採択した。

　役員改選では永峰会長を再任。永峰会長は「皆さんの力をいただきながら、役員一同力を合わせ、難局を乗り越えていきたい」と抱負を述べた。

　役員はつぎのとおり（任期は二十九・三十年度の二年）。＝敬称略＝

▽会長＝永峰貴

▽副会長＝福田賢治（札幌）、丸尾清一（札幌・新）、桑原憲一（旭川）、小山内武弘（函館・新）、永田貴信（小樽・新）、豊田寛昭（十勝・新）

▽監事＝村井政孝（石狩・新）、三谷寅雄（空知・新）、板垣晨（胆振・新）

▽理事長＝黒坂由紀子・新

▽副理事長＝田崎一郎、本間道子・新

▽事務理事＝千田薫・新

(関係団体 2017-05-22付)