【平成３０年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道国教育学会　藤川尚子会長　

（関係団体 2018-01-05付）

　謹んで新春のお慶びを申し上げます。平素より本学会の活動に対しまして深いご理解と温かいご支援をいただいておりますことに厚くお礼申し上げます。

　本学会は昨年度、創立五十周年を迎えました。この五十年、本会の支えとなってきたのは、研究の「魂」ともいうべき二つの柱であると言えます。

　一つ目の柱は、「学ぶ側に立つ教材研究」という研究テーマです。このテーマは、昭和五十五年に設定されて以来三十五年間、一貫して貫かれている本会の「不易」のテーマです。

　二つ目の柱は、小・中・高・大学という校種の枠を超えて共に研究するという会のあり方です。

　現在、実践課題を「小・中の接続を見通した“読むこと”の学習の工夫改善～言語活動を効果的に位置づけた単元の構成」として研究を進めております。昨年度からは、文学的教材に特化することなく、読むこと全体に対象を広げて授業づくりを進めてきたところです。授業づくりの中では、①付けたい力の明確化・重点化②付けたい力に適う言語活動の吟味と選定・創造③単元に効果的に位置付ける言語活動④評価の在り方―にポイントを置いて進めてきました。

　本会が取り組んできた実践課題は、「小・中の接続」を実践的に検証するという価値ある取組であったと自負しております。 今現在、これまでの成果の集大成として、『創立５０周年記念誌・研究紀要７』の発行に向け、編集作業を進めているところです　　本年も皆様の変わらぬご支援をお願い申し上げ、新年のごあいさつといたします。

▼新年の事業計画

▽会員総会

・期日＝３月上旬

▽『創立５０周年記念誌・研究紀要７』発行

・期日＝３月上旬

▽ホームページ＝ｈｔｔｐ:／／ｗｗｗ．ｋoｋｕｇo－ｇａｋｋａｉ．oｒｇ／

▼事務局＝道教育大学附属札幌中学校（事務局長―新井拓教諭）

(関係団体 2018-01-05付)