【平成３０年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道性教育研究会　蛯名嘉津夫会長

（関係団体 2018-01-05付）

　二〇一八年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、平素より本研究会に対しまして温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

　本会は、北海道における性教育の一層の充実・発展を目指し一九七一年に発足しました。それ以来、学校教育における性教育の必要性と意義を認識し、「性」という視点から自己をしっかり認識させ、異性との望ましい人間関係づくりができる力、適切な意志決定や行動選択ができる力を育むことを目指して研究活動を進めてまいりました。

　さて、昨年十一月十日（金）には、釧路市立美原小学校を主会場に同美原中学校での授業公開と併せて、第四十六回北海道性教育研究大会釧路大会を開催いたしました。大会主題を「“生きる力”をはぐくむ性教育を目指して～自己肯定感を高め、人間関係力をはぐくむ性教育をめざして」と掲げ、全道各地から百七十五人の皆様にお越しいただきました。

　午前中には、小学校四年と六年、中学校二年の公開授業と授業分科会を行いました。午後からは、講演１としまして道教大釧路校セクマイサークルＣｏ―ＲＥ氏による「ＬＧＢＴと性教育～セクシャルマイノリティの子どもたち」、さらに、講演２としまして助産院釧路マタニティアイ・成瀬惠氏による「生まれてきてくれてありがとう～助産師からのメッセージ」との演題でご講演をいただきました。

　性にかかわる授業やその後の話し合い、講演を通して、性教育の必要性と意義、さらには今後の性教育の在り方等について認識を新たにした大会となりました。

　ことしは、八月九・十日に第四十八回全国性教育研究大会と併せて第四十七回北海道性教育研究大会を札幌市で開催いたします。これまで積み上げてきた大会での成果を受け、その上に新たな実践を積み上げていきたいと考えております。今後とも変わらぬご指導とご支援をよろしくお願いいたします。

▼新年の事業計画

▽第１回理事会

・期日＝６月９日（予定）

▽第４８回全国性教育研究大会兼第４７回北海道性教育研究大会札幌大会

・期日＝８月９日（木）～１０日（金）

・会場＝ホテルライフォート札幌

・内容＝基調講演、記念講演、校種別分科会、課題別講座等

▽第２回理事会

・期日＝８月９日（木）

▼事務局＝札幌市立柏中学校（事務局長―小林直人教頭）

(関係団体 2018-01-05付)