第36回道高校工業クラブ大会 札幌琴似工業高計算技術優勝・函館工業高ものづくり大賞・道科学大学高マイスター大賞・紋別高発明大賞(学校 2018-02-06付)
各チームは日ごろの研究成果を発表した
【旭川発】道高校工業クラブ連盟、道工業高校長会主催の第三十六回道高校工業クラブ大会が一月二十五日から二日間、旭川工業高校で開かれた。課題研究発表大会では十七校六十人が工業に関する日ごろの研究成果を発表し、計算技術競技大会で十四校五十一人が四則計算や関数計算などを競い合った。課題研究発表大会では、函館工業高校がものづくり大賞、道科学大学高校がマイスター大賞、紋別高校が発明大賞を受賞した。
この大会は、全道の工業科を設置する高校の生徒が工業に関する事象の実験や調査・研究、作品の製作・改良など、日ごろの研究実践の成果を発表する課題研究発表大会の部と、工業に関する計算技術能力を競い合う計算技術競技大会の部で構成。
課題研究発表大会には十七校六十人が出場。各チームは、高齢者用起立アシストいすの製作や昭和四十六年式実習車トヨタスタウトの復元などに取り組んできた日ごろの実践成果を持ち時間十二分以内で発表した。
計算技術競技大会は、十四校五十一人が出場。団体競技と個人競技で四則計算、関数計算、実務計算などを競い合った。
審査の結果、課題研究発表大会では、函館工業高の「VR技術を用いた直感的なコンピュータ操作環境の構築」がものづくり大賞、道科学大学高の「高齢者用起立アシストいすの製作」がマイスター大賞、紋別高の「オホーツク地域資源の再利用方法の検証およびリサイクル装置の開発~ホタテ貝殻資源の活用」が発明大賞を受賞。それぞれ山口県で開催される三十年度第二十八回全国産業教育フェア大会への出展を決めた。
計算技術競技大会では、団体で札幌琴似工業高校全日制、個人で札幌琴似工業高校の古田大樹君(全日制二年)が優勝に輝いた。
各部門の大会結果はつぎのとおり。=敬称略=
【課題研究発表大会の部】
▽ものづくり大賞(製作部門)=函館工業「VR技術を用いた直感的なコンピュータ操作環境の構築」
▽マイスター大賞(製作部門)=道科学大学「高齢者用起立アシストいすの製作」
▽発明大賞(調査・研究部門)=紋別「オホーツク地域資源の再利用方法の検証およびリサイクル装置の開発~ホタテ貝殻資源の活用」
▽創意工夫大賞(製作部門)=名寄産業「雪を利用した発電装置の製作」
▽アイディア大賞(調査・研究部門)=札幌琴似工業「天然物(ラベンダー等)からの香り成分の分離およびその活用について研究」
▽プレゼン大賞(製作部門)=滝川工業「進化する三輪車~in滝工製作所」
▽アカデミック大賞(調査・研究部門)=苫小牧工業「橋梁模型の製作と強度実験について〝軽くて強い橋を作る!!〟」
▽環境奉仕大賞(製作部門)=北見工業「憩いの場製作~学校林復活に向けて」
▽スペシャリスト大賞(製作部門)=旭川工業「旭工スタウト再生プロジェクト~昭和四十六年式実習車トヨタスタウトのレストア」
【計算技術競技大会の部】
▼団体競技
▽優勝=札幌琴似工業全日制
▽第二位=富良野緑峰、苫小牧工業
▽第三位=札幌工業、道科学大学、旭川工業
▼個人
▽優勝=古田大樹(札幌琴似工業二年)
▽第二位=大平瑠威(札幌琴似工業二年)、鈴木健(札幌琴似工業二年)
▽第三位=難波大洋(札幌工業二年)、鈴木隆馬(道科学大学二年)、菅原蓮(苫小牧工業二年)
(学校 2018-02-06付)
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