道教育大釧路と釧路市山花小中　協定締結し相互協力約束　小中一貫教育などの研究推進

（学校 2018-02-07付）

玉井キャンパス長（左）と濟藤校長が覚書を交わした

　【釧路発】道教育大学釧路校と釧路市立山花小中学校は二日、釧路フィッシャーマンズワーフＭＯＯで両校の連携に関する覚書の締結式を挙行した。大学が釧路市内の学校と協定を締結するのは初めて。学生らが授業や学校行事に参加しながらへき地・複式教育、小中一貫教育などについて実践的研究を進める。

　今回締結した協定は、道教育大釧路校と小中併置の特認校でユネスコスクールの山花小中が共同・連携して研究を行うことによって、大学の研究の発展と学校の教育活動の充実を目指すもの。大学にとっては釧路町立昆布森小学校に続き二校目の協定で、釧路市内の学校では初めて。

　へき地・複式・小規模校における教育、小中一貫教育、ＥＳＤ推進などに関する基礎的・実践的研究を進めることとし、学生や大学教員が学校行事や授業に参加する。

　締結式には、両校や釧路市教委から約二十人が出席し、道教育大釧路校の玉井康之キャンパス長と山花小中の濟藤和彦校長が覚書に調印した。

　玉井キャンパス長は「今回の調印によって互いのよさを生かしたい」と釧路の教育に貢献する意気込みを表明。児童生徒にとっては大学生との人間関係ができ、学生にとっては実習を通じて指導法を学び、研究を積むなど、双方にメリットがあることを述べた。

　濟藤校長は「さらに特色を出して、質の高い教育を進めて子どもたちに還元していきたい」と教育課程を改善し、魅力ある学校を目指す考えを示した。

(学校 2018-02-07付)