士幌町校長会・教頭会が学校経営研　教科等横断的な視点で　十勝局・佐藤教育支援課長講話

（学校 2018-02-05付）

約２０人が参加し、管理職としての資質向上を目指して研鑚を積んだ

　【帯広発】士幌町校長会（小澤一記会長）と士幌町教頭会（河井義徳会長）は一月二十六日、士幌町総合研修センターで二十九年度学校経営研修会を開いた。十勝教育局の佐藤育子教育支援課長が「新学習指導要領の実施に向けて」と題して講話。演習などを通して、教科等横断的な視点に立った資質・能力を育む必要性などについて理解を深めた。

　研修会は、学校経営についての講話や情報交流を通して、管理職としての資質向上を図るとともに、町内の連携を深め、学校経営上の諸課題解決の方途を探ることが目的。この日は、町内の校長会、教頭会の会員など約二十人が参加した。

　開会に当たり、小澤会長があいさつ。「社会に開かれた教育課程の実現やカリキュラム・マネジメントの確立などが喫緊の課題となっている」とした上で、「本研修会を通して、各学校の適切な教育課程に生かしていただきたい」と研修会の成果に期待を寄せた。

　来賓あいさつでは、士幌町教委の堀江博文教育長が働き方改革についてふれ「今後も各学校の意見を聞きながら、町としてよりよい方向に進めていきたい」と話した。

　引き続き、佐藤教育支援課長が「新学習指導要領の実施に向けて」と題して講話。新学習指導要領に関する移行措置および移行期間中の学習活動について確認したあと、総則の趣旨を生かした教育課程の編成について説明。「何を学ぶか」の視点で、教科等横断的な視点に立った資質・能力を育成する大切さを強調した。

その上で、「各学校において教科横断的な資質や能力を育成する教育課程が編成されるよう、各教科等でどのような視点をもって指導計画を作成する必要があるか」をテーマに演習を展開。佐藤教育支援課長は各教科等において、教科横断的な資質や能力を育成するための視点を明確にし、指導計画に反映させる重要性を伝えたほか、編成された教育課程が教科横断的な資質や能力を育成する教育課程になっているのかを評価し、改善する必要性を説いた。このほか、社会に開かれた教育課程の実施に向け、コミュニティ・スクールの導入の在り方などについて説明した。

(学校 2018-02-05付)