文科省２９年度優良公民館表彰　鹿部中央が優秀館受賞　釧路町、白老町中央は優良館に

（市町村 2018-03-02付）

　文部科学省は、二十九年度優良公民館表彰（文部科学大臣表彰）の受賞館を発表した。道内関係では、鹿部中央公民館が特に優れた活動を行った「優秀館」として栄誉に輝いた。また、釧路町公民館、白老町中央公民館が優良公民館として表彰される。表彰式は、八日午前十時から東京都内の文科省第二講堂で行われる。当日、全国から選ばれた優秀館五館がプレゼンテーションを行い、「最優秀館」一館をインターネット・会場からの投票結果をもとに審査で決定する。

　事業内容・方法などに工夫を凝らし、地域住民の学習活動に大きく貢献していると認められる公民館を文科大臣が表彰するもので、昭和二十三年度から実施。本道では昨年度までに、五十八館が表彰されている。

　本年度は、全国で七十六館が受賞。このうち、五館が特に優れた活動を行った優秀館に選ばれた。

　本道では、鹿部中央公民館が優秀館を受賞。釧路町公民館、白老町中央公民館が表彰を受ける。

　鹿部中央公民館は、昭和五十二年一月にオープン。町内唯一の社会教育施設として、図書館、博物館、生涯学習センターなどの機能を併せもち、公民館事業以外にも図書館・文化芸術・子育て支援事業など、幅広い内容の取組を展開している。

　公民館事業としては、乳幼児から少年、成人、高齢者まで、各世代別に通年の学級・講座を開設し、町民の学習・交流の場として定着。公民館の対象人数が四千五十二人と人口減少の影響を受けながらも、町の基幹産業が漁業という特色を生かし、海産物を活用した特産品の開発をサポートするなど、学校や各企業・団体などと連携した多様な事業を展開し、年間総来館者数は二万人を超えている。

　また、二十八年度には全国公民館研究集会道大会・道公民館大会を開催し、地域の活性化に関する実践を道内外に発信するなど、北海道の公民館活動の充実に向けて貢献し、大きな成果を上げた。

　釧路町公民館は、陶芸を学ぶ文化団体の学習成果を子どもたちの学習活動につなげている「陶芸教室」の取組が高く評価された。

　白老町中央公民館は、民族共生象徴空間の開設に向けて実施している「地域学講座開講事業」が高評価を得た。

(市町村 2018-03-02付)