教育研究実践表彰・学校文化活動奨励賞　帯広市教委　２団体・２個人を選出　取組の成果たたえる

（市町村 2018-03-13付）

　【帯広発】帯広市教委は、二十九年度教育研究実践表彰および学校文化活動奨励賞の受賞者を決定した。教育研究実践表彰において、団体では啓西小学校（小林寛佳校長）、個人では明星小学校の片山剛教諭が受賞。文化活動奨励賞では、団体で帯広第四中学校演劇部、個人で豊成小学校の国友莞大君を選出した。教育研究実践表彰は五日に受賞した各学校で、文化活動奨励賞の個人は二月二十八日に市役所で、団体は七日に受賞校において表彰式を執り行った。

　受賞者の功績概要はつぎのとおり。

【教育研究実践表彰】

▼団体

▽啓西小

　二十八年度から道教委の「学校力向上に関する総合実践事業」実践指定校として、重点「組織力可視化による学校力向上」のもと、特色ある教育活動を展開している。

　本年度は「学校教育の成果を子どもの姿で示す」をキーワードに、「学校改善サイクルの確立」「エリア・ファミリーとの連携強化」「校内研修の改善」などの取組を推進。一学期に全学級公開の公開研究会を開催し、参観者からの意見をもとに日常の授業改善に直結した校内研修を進めるとともに、三学期に特設授業とＫＪ法による研究協議を公開し、道外アドバイザーからの助言を受ける学校改善サイクルを構築した。

　また、公開研究会や学校公開には、連携校の全職員が相互参観するなど、エリア・ファミリー全体で学校力向上に取り組んでいる。

　年間を通した教育活動の場において、その研究実践の成果が児童の姿としてあらわれ地域からも高い信頼を得ている。

▼個人

▽片山剛教諭（明星小）

　七年から十勝管内の小学校教諭として勤務し、強い使命感をもって実践を積み重ねてきた。歴任校では教務部や研修部の中心として、学校全体の授業改善や学習規律の徹底等を図るとともに、現在は若手職員の育成にも尽力している。　

　特に、社会科を中心とする教科指導に対する高い専門性を有し、長年、社会科の教育団体の事務局を務め、教材開発や授業改善を進めてきた。

　二十八・二十九年度には、道教委の「授業改善推進チーム」の一員として、教材研究・発問づくり・授業の展開・単元構成の工夫、ＩＣＴの活用など具体的な授業改善にかかわり、学級担任とのチームティーチング等の実践を重ねている。

　また、授業の基盤となる学習規律や生活指導にも目を向け、実践的な指導を行うとともに、各校の校内研究に積極的に参画するなど自己研鑚を深め、市内小学校の授業力向上に取り組んでいる。

【学校文化活動奨励賞表彰】

▼団体

▽帯広第四中演劇部＝第１７回全国中学校総合文化祭・全国中学校演劇発表会―道地区代表として出場

▼個人

▽国友莞大君（豊成小二年）＝第２３回二宮康明杯全日本紙飛行機選手権大会―「規定種目１３」優勝・文部科学大臣賞受賞

(市町村 2018-03-13付)