札幌市小学校外国語活動研究部が研修会 英語専門教師など200人参加 授業充実に向けて研鑚
(市町村 2018-03-12付)

札幌市英語専門教師研修会
講演では、萬谷教授が子どもの思考・判断・表現を活性化させるための手法などを説明した

 札幌市教育研究推進事業の小学校外国語活動研究部は六日、市内ちえりあで小学校英語専門教師配置事業にかかる研修会を開いた。市内の英語専門教師など約二百人が参加。講演や意見交換を通して、外国語活動の充実に向けて研鑚を積んだ。

 はじめに、札幌市立琴似小学校長の森雅彦部会長があいさつ。新学習指導要領や移行期間の外国語活動の内容にふれたほか、研修会で学んだことを自校に広めるよう求めた。

 続いて、道教育大学札幌校の萬谷隆一教授が「これからの外国語・外国語活動」と題して講演。萬谷教授は新学習指導要領から外国語教育のスケジュールや評価のほか、「音声で十分に慣れ親しんだ外国語の語いや基本的な表現を推測しながら読む」「自分の考えや気持ちなどを伝え合う」といった育成すべき資質・能力について説明した。

 また、子どもの思考・判断・表現を活性化させるため、「言葉」「伝える」「内容」の三点を強調した。「言葉」については、トライアングルという単語を取り上げる際に、“トライ”が付く言葉がたくさんあるため、様々な単語からその意味を考えさせる授業例を紹介。「内容」については、「What fruit do you like for survival?」など好きな果物を聞くのではなく、「for survival」を入れることでさらに考えさせる授業例を示すなど、英語を多く使わせるよう求めた。

 このほか、三・四年生の新教材『Let’s Try!』や五・六年生の新教材『We Can!』をもとに指導方法などを説明した。

 このあと、札幌市立大倉山小学校の嘉多山葉子教諭が札幌市小学校教育課程編成の手引の移行措置に関する資料について説明。外国語活動、外国語編の手引の活用に当たって、指導上の留意点などを紹介した。

 また、札幌市立北光小学校の佐々木歩教諭が「各校における先生方の不安を解消するために~新学習指導要領に向けた校内研修の実際について」と題し、教材・環境の整備や校内体制づくり、指導者の英語研修など新年度に向けた取組について説明した。

(市町村 2018-03-12付)

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