白糠町教委が標準学力検査結果を公表　小５・６国語・算数に伸び　家庭学習の充実を要請

（市町村 2018-05-23付）

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　【釧路発】白糠町教委は、二十九年度の標準学力検査の結果を公表した。小学五・六年生の国語・算数の教科が伸びている一方、期待正答率に届いていない学年や教科が多くあることが分かった。町教委では調査を踏まえ、各校に家庭学習に力を入れるよう呼びかけていく方針だ。

　白糠町では、国の全国学力・学習状況調査とは別に、町独自で小学三年生から中学三年生を対象に標準学力検査を毎年度行っている。二十九年度からは小学一年生から中学三年生の全児童生徒を対象とした。中学生の教科は国語・数学・英語・理科・社会、小学三年生以上は国語・算数・理科・社会、小学一・二年生は国語・算数。

　今回、町の児童生徒の正答率と各学年で期待される期待正答率の差を経年変化の図で示した。「学習内容が高度になり分量も多くなる小学五年生と“中一ギャップ”の影響を受ける中学一年生で落ち込む傾向が二十八年度まで続いていた」が、今回初めて小学五年生の国語・算数に伸びがみられた。さらに小学五年生時に成績を落とした小学六年生が飛躍的に伸びた。

　中学一年生もあまり下がっていないことから、町教委では「二十八年度から試行した小中一貫教育が学力に影響しているかもしれない」とみている。

　また、全体的に向上しているものの期待正答率に届いていない学年や教科が多くあることから「学校での放課後学習や長期休業中のサポート学習のほかに、自宅での家庭学習に力を入れる必要がある」「町内の子どもはゲームやインターネットの利用時間が全国や他町村からみても長いため、子どもと話し合い、利用時間などのルールをつくることも大切」と呼びかけている。

(市町村 2018-05-23付)