業務時間外の転送電話試行―札幌市教委　２１日から１５校で展開　既存２校含め課題など精査

（市町村 2018-05-21付）

　札幌市教委は、業務時間外における転送電話（留守番電話）の試行実施について、二十一日からモデル校を十三校増やす。保護者などからの時間外の電話に対して、業務時間外であることを知らせる機能を電話機に付加するもの。これまで実施してきた二校と合わせて十五校で取組を実施。今後、運用状況や課題点などを精査した上で、全市立学校への導入について検討を進めていく。

　昨年十二月に文部科学省が取りまとめた「学校における働き方改革に関する緊急対策」では、「時間外の留守番電話や学校ホームページ等を活用し、保護者等からの問い合わせを減らす工夫が重要」と記されている。

　また、学校からも時間外での電話対応が負担との声が上がっていることから、市教委では、三月に中央区の二条小と啓明中をモデル校に転送電話の試行実施を行った。

　この取組は、保護者などからの時間外の電話に対して、業務時間外であることを知らせる機能を電話機に付けるもの。

　自動応答メッセージでは、学校・幼稚園の業務時間が終了していることのほか、札幌市教委のホームページで各種電話相談窓口が確認できることを知らせている。

　二十一日からは、小・中学校に加え、幼稚園や高校など全校種合わせて十三校をモデル校に指定する。実施に当たっては、転送電話の試行実施や各種電話相談窓口などを記した周知文を各校から保護者あてに送付し、周知徹底を図った。

　今後は、モデル校の運用状況や課題点を精査した上で、全市立学校への導入について検討を進めていく。

　二十一日から試行実施するモデル校はつぎのとおり。

▽中央区＝桑園小、伏見小、中央中

▽北区＝屯田北小、屯田北中

▽東区＝明園小、元町中、市立札幌開成中等教育、ひがしなえぼ幼

▽豊平区＝中の島小、中の島中

▽西区＝二十四軒小、陵北中

(市町村 2018-05-21付)