道へき・複連第１０次研究推進計画　３１年度から実践検証　ＣＤ配布やＨＰ掲載で周知

（関係団体 2018-06-05付）

　道へき地・複式教育研究連盟（＝道へき・複連、柿崎秀顕委員長）は、三十一年度から五ヵ年を計画期間とする第十次長期五ヵ年研究推進計画をまとめた。研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成」のもと、「学校・学級経営の深化・充実」「学習指導の深化・充実」の二分野で六つの課題を設定。三十一～三十三年度を実践研究検証期、三十四～三十五年度を実践研究整理期と位置付け、研究を推進する。

　新学習指導要領の実施、道総合教育大綱、道教育推進計画など各種計画などを踏まえ、全国へき地教育研究連盟の推進計画に対応するよう構成を変更し、作成したもの。五月中旬に開かれた総会で決定した。

　研究主題を「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成」と設定。

　また、副主題を「児童生徒一人一人が仲間とつながり、地域とともに“生きる力”を伸ばす学校・学級経営と学習指導の充実をめざして」と設定した。

　構成は、従来の二分野八課題から、二分野六課題に整理。「学校・学級経営の深化・充実」分野では、学校と地域が一体となり、豊かな人間性を育む学校・学級経営の創造を目標として設定し、①確かな経営理念の確立と、家庭や地域と連携した確かな学びを創る特色ある教育課程の創造と推進②ふるさとで学び、新しい時代を拓く開かれた学校・学級経営の創造と推進③地域に根差し，家庭や地域と連携して豊かな心を育む教育活動の創造と推進―を提示した。

　「学習指導の深化・充実」の分野では、主体的・協働的な学び合いによってともに高め合う学習指導の創造を目指すとし、④個性の伸長を重視した指導計画・実践・評価の改善と充実⑤学ぶ意欲を高める指導方法の改善と充実⑥主体性を育てる学習指導過程の改善と充実―を課題に設定している。

　三十一～三十三年度を実践研究検証期、三十四～三十五年度を実践研究整理期と位置付け、計画の初年度に当たる来年度、計画の課題、研究内容を明確にした上で、各校の特色ある教育課程の編成・実施・評価・改善のほか、一人ひとりの個性の伸長を重視した指導計画・実践・評価の改善に努めていく。

　本年度は、各加盟校にＣＤ―ＲＯＭで配布するほか、Ｗｅｂページに掲載するなど、計画を周知していく。

(関係団体 2018-06-05付)