釧路建設業人材育成連携会議　公共事業学習へ知識取得　小学校教員らが工事現場を見学

（関係団体 2018-06-06付）

小学校教諭と道教育大釧路校の学生が４現場を視察した＝釧路建設業協会提供＝

　【釧路発】道教育大学釧路校、開発局釧路開発建設部、釧路建設業協会などで構成する釧路建設業人材育成連携会議は五月中旬、道教育大附属釧路小学校の教員二人と道教育大の学生五人を対象に工事現場見学会を開いた。教員を対象に実施するのは今回が初。参加者は生の現場を目の当たりにし、社会インフラである公共事業の知識を深めた。

　五年前に発足した連携会議は、毎年秋ころに釧路工業高校の生徒を対象に現場見学会を開いている。今回の見学会は、公共事業について正しい知識を小学生から学習してもらうため、道教育大附属釧路小の教諭と道教育大の学生を対象に実施。道教育大釧路校の内山隆准教授が同行した。

　当日は、道東自動車道や新別保大橋の建設現場など四ヵ所を視察。参加者は、タブレット電子機器などを活用したり、衛生管理の行き届いたトイレ設備などを目の当たりにし、想像していた工事現場との違いを肌で感じていた。

　このあと、一行は釧路東管理ステーションに移動して情報管理業務を視察したあと、意見交換を実施。参加した学生は、エゾシカとの衝突を防ぐ道路整備の施策や民間と一体となった道路保全、景観美化活動の取組について質問し、理解を深めた。

　連携会議メンバーと内山教授らは、社会の基盤と学校教育について正しい知識を学習してもらうため「今後も教員を対象とした現場見学会を継続していきたい」と話していた。

(関係団体 2018-06-06付)