スマホ・ネット使用に関し宣言文 函館市中学校生徒会協議会 使用時間は2時間まで(市町村 2018-09-20付)
【函館発】市内の中学校生徒会で組織する函館市中学校生徒会協議会は、スマートフォンやインターネットなどの情報機器の使用に関する宣言文を作成した。七月下旬に各校の生徒会役員など約五十人がグループごとに意見を出し合ったのち、事務局校の五稜郭中学校生徒会が意見を取りまとめ、小学生版と中学生版の二種類の宣誓文を作成。今後は宣言の内容をもとに、スマホやゲーム、インターネットの正しい利用方法へ意識の統一を図っていく。
函館市内の小・中学校では、テレビ視聴時間やスマホの利用時間などが全国と比較しても高い傾向が続いていた。加えて、近年ではSNSによるいじめや事件に巻き込まれる事案が多く発生していることから、協議会が中心となり、子どもたちによる意見を取り入れた宣言文の作成に初めて取り組んだ。
七月下旬に市内で行われた意見協議の集会では、市内の公私立中学校合わせて二十一校の生徒会長らが集まり、六つのグループに分かれて意見を交わした。自校の課題や傾向などを共有したあと、グループ内で意見をまとめて発表した。
各グループがまとめた意見では、「一日の使用時間を二時間までに」「家族とのコミュニケーションを大切にする」「友達や家族との直接的なかかわりを大切にする」「使用時間は二時間までで、夜の十一時前に使用をやめる」などが挙がった。
協議終了後、集会での意見をもとに、事務局校の五稜郭中の生徒会が中心となり、「函館市児童・生徒スマホ・ゲーム機等利用宣言」として、小学生用と中学生用の二種類を作成した。
宣言文の内容は、小学生用が「友達や家族とのふれあいを大切にします」「相手の気持ちを考えことばに気をつけて使います」「使う時間は、家庭や学校のやくそくをまもります」の三点。
中学生用は、「友達や家族との直接的なつながりを大切にします」「相手の気持ちを考え、人を傷つける使い方はしません」「使用時間は二時間までとし、夜十一時前には使用をやめます」の三点をそれぞれ掲げている。
今後は、市教委が主導して、宣言のポスターを制作する予定。
(市町村 2018-09-20付)
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