利尻富士町 通学路防犯・交通安全プログラム策定 定期的に合同点検実施 (市町村 2018-09-20付)
【稚内発】利尻富士町通学路安全推進会議(事務局・町教委)は、通学路防犯・交通安全プログラムを策定した。通学路の安全を確保するため、定期的に合同点検を継続し、PDCAサイクルによる対策実施後の効果把握を行い、対策の改善・充実を図るとともに、通学路の安全性向上を図っていく。
利尻富士町では、二十八年度に町教委、町総務課・建設課、各小・中学校、PTA、稚内警察署(鬼脇・鴛泊駐在所)などからなる通学路安全推進会議を設置し、児童生徒が安全に通学できるよう通学路の安全確保対策に取り組んできた。
しかし、全国では地震によるブロック塀倒壊に伴う登校中の死亡事故や、下校中の児童が殺害されるなどの痛ましい事件が発生していることを踏まえ、登下校中の交通事故や自然災害による事故防止に加え、防犯の観点からも再度緊急合同点検を実施し必要な対策内容について協議してきた。
今後は、プログラムに基づき、関係機関と連携して児童生徒が安全に通学できるよう、通学路の安全確保を図っていく。
プログラムの概要はつぎのとおり。
▼基本的な考え方
継続的に通学路の安全を確保するため、定期的に合同点検を継続する上で、PDCAサイクルによる対策実施後の効果把握を行い、対策の改善・充実を図るとともに、通学路の安全性向上を図っていく。
▼定期的な合同点検
道路新設など周辺交通状況の大きな変化によって通学路を見直した場合は、その都度合同点検を行う。
降雪時の危険個所については、関係機関の情報や積雪状況に応じて適宜対応する。
重点課題を設定し、効率的・効果的に合同点検を実施する。
▼合同点検の重点課題
交通安全の観点から、通学路の歩道の状況・通学路表示・横断歩道の設置検討を行う。
防災の観点から、地震発生時のブロック塀や自動販売機など、落下や転倒の危険性がある構築物、液状化や隆起するマンホールなど危険個所の確認を行う。
防犯の観点から、「一人区間」などの「見守りの空白地帯」などの危険個所を把握・共有し、地域の見守り体制や防犯カメラ・防犯灯といった環境整備・解決策を検討する
▼対策の検討
合同点検の結果から明らかになった対策必要個所について、個所ごとに歩道整備や防護柵・防犯カメラ・防犯灯などのハード対策や、交通規制・交通安全教育・地域の見守り体制といったソフト対策など、必要個所に応じて具体的な実施メニューを検討する。
▼対策の実施
対策が円滑に進むよう、関係者間で連携・協議を図る。
▼対策効果の把握
合同点検結果に基づく対策実施後の個所などについて、実際に期待した効果が上がっているのか、小学校への聞き取りを実施するなど、対策実施後の効果を把握する。
▼対策の改善・充実
対策実施後も、合同点検や効果把握の結果を踏まえて対策内容の充実・改善を図る。
(市町村 2018-09-20付)
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