来年度は５０人程度確保　全中学校に学校図書館司書―札幌市教委

（市町村 2018-11-28付）

　札幌市教委は、学校図書館司書配置事業について、三十一年度は学校図書館司書を五十人程度確保し、市内全中学校九十七校に配置する予定だ。中学校での学校図書館の利活用の充実を図るもの。学校図書館司書は司書教諭や図書館ボランティアと協力し、学校図書館の環境整備のほか、授業における教育指導の支援などに取り組んでいく。

　市教委では、中学生の読書活動を推進し、読書への興味・関心を向上させるとともに、授業における学校図書館の活用を充実させるため、二十五年度に学校司書配置事業のモデル事業として中央区に学校図書館司書を一人配置。貸出冊数や人数が顕著に伸びるなど成果を上げていた。

　さらなる学校図書館の利活用の充実を図るため、二十七年十月から同事業を実施。学校図書館司書を五人配置し活動に取り組んだ。

　二十八年度は学校図書館司書を十六人確保し、三十校に、二十九年度は三十四人確保し、六十校に配置した。

　学校図書館司書が学校の司書教諭や図書館ボランティアと協力し、図書館の環境整備のほか、授業における教育指導の支援などを実施することで、図書館を利用する生徒が増加するなど事業の効果が表れている。

　三十年度は学校図書館司書を四十七人確保し、八十校に配置している。

(市町村 2018-11-28付)