札幌市学校給食運営委が部会設置　強化磁器食器の在り方検討　来年７月までに答申案まとめる

（市町村 2018-11-27付）

　札幌市の附属機関である学校給食運営委員会は、学校給食における食器の在り方検討部会を設置した。札幌市教委の諮問を受け設置したもの。学校給食で使用している強化磁器食器について評価および課題を整理し、食器の在り方を検討する。十二月に初会合を開き、運営委員会に報告する答申案を来年七月までにまとめる。

　市の学校給食では、平成八年度から道の米消費拡大総合対策の一環として、ステンレス食器などに加えて米飯用の強化磁器食器を導入。九年度に運営委員会から示された提言「札幌市における学校給食の今後の在り方について」を受け、十年度に「楽しさとゆとりのある給食推進事業計画」を策定した。

　事業の一環として、熱伝導率が高く、熱い料理を入れた際、子どもが食器を持てないといった課題が挙げられていたステンレス食器を十一年から順次廃止。十七年度までに、強化磁器食器五種類を全市立小・中学校に整備した。

　市教委では、現在使用している強化磁器食器の完全移行から十年以上が経過したことなどから「現行の食器について評価および課題を整理し、学校給食における食器の在り方について検証する必要がある」として、運営委員会に諮問。

　同運営委員会では、諮問を受け、学校給食における食器の在り方検討部会を設置。部会は、運営委員会の委員と調理員の臨時委員で構成している。

　部会では、強化磁器食器について評価するほか、一部の種類で破損率が高いといった課題についても検証していく。

　十二月に初会合を開く。来年六月までに六回程度検討し、答申案を作成。来年七月に開かれる運営委員会に答申案を報告する予定。

(市町村 2018-11-27付)