札幌市の３１年度予算要求概要　管理職研修に民間コンサル　看護師を小学校へ派遣

（市町村 2018-11-21付）

　札幌市は十九日、三十一年度の予算要求概要を公表した。一般会計総額は前年度比一・五％増の一兆二百六十四億九千九百万円。教育関連事業では、学校の業務について助言・指導のほか、管理職を対象とした研修などを実施する民間コンサルタントの導入に当たっての検証など、人事・服務・給与関係費に一千万円を計上した。また、特別支援教育費に四千三百万円を充て、痰吸引などの医療的ケアを行う看護師を小学校に派遣するモデル事業などに取り組む方針。

　教育委員会関連の要求額は一二・四％増の五百二十一億百六十五億円。学校改築費に百一億八千五百万円を計上したことが大幅な増加の要因となっている。

　事業としては、学校の業務について助言および指導や、管理職を対象とした研修などを行う民間コンサルタントを導入するに当たっての検証など、人事・服務・給与関係費に一千万円を積み上げた。

　また、特別支援教育費に四千三百万円を計上。特別な教育的支援を必要とする児童生徒の教育の推進に向け、痰吸引といった医療的ケアを行う看護師を小学校に派遣するモデル事業などを実施する。

　授業用タブレットＰＣといったＩＣＴ機器やデジタル教材の整備など教育の情報化推進費に二十一億六千二百万円を計上。全市立小学校の五・六年生における二十五人程度の算数少人数指導の実施と、札幌市独自カリキュラムの整備をする算数にーごープロジェクト事業には、二億九千六百万円を充てた。

(市町村 2018-11-21付)