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網走市　小学校全校でオリパラ教育　身近に感じ興味・関心高め　校内展示充実や映像紹介
（市町村 2018-11-19付）

休み時間などに自由に動画を見ることができる

　【網走発】網走市におけるオリンピック・パラリンピック教育推進事業では、網走市立東小学校（小野祥秀校長）を拠点校に、小学校全校で様々な活動を展開している。競技の世界記録や用具などを紹介する校内展示を充実させるほか、オリパラ競技の映像を自由に視聴できるコーナーを設置するなど、オリンピック・パラリンピック競技を身近に感じ、興味・関心を高める取組を行っている。

　道教委は本年度、国のオリンピック・パラリンピックムーブメント全国展開事業を受託し、オリパラ教育推進事業を展開している。

　ラグビーをはじめとするスポーツチームの合宿が盛んで、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに登録されている網走市では、拠点校に東小、協力校に網走小学校、中央小学校、西小学校、呼人小学校、南小学校、潮見小学校、白鳥台小学校、西が丘小学校を指定。市内すべての小学校でオリパラ教育を推進している。

　拠点校の東小では現在、オリパラ競技を身近に感じ、興味・関心を高める校内展示を充実させている。

　体育館には走り幅跳びや走り高跳びの世界記録、少人数指導教室にはオリパラに関するクイズコーナーや市の巡回図書館司書によるオリパラ図書コーナーなどを設置している。

　また、網走市教委社会教育部スポーツ課から貸与されたハードルや砲丸、槍など競技で使用する用具を校内に展示。児童は実際に触れることができ、実際の高さや重さを体感させ、競技に対する関心を引き出している。

　このほか、オリンピックで日本人選手が活躍したシーンなどを一分程度の動画にまとめ、保存したパソコンとテレビを玄関に設置し、休み時間などに自由に見ることができる。今後は、パラリンピックの種目を追加するなど、動画の種類を増やしていく方針。

　これらの展示物は、授業や行事にも活用している。例えば、社会科の中小企業の技術力を題材にした授業で用具を提示したり、「全校運動の日」に動きのイメージとして動画を最初に視聴したりするなど、様々な活動でオリパラ教育を取り入れている。

　これらの取組は『オリ・パラ便り』にまとめ、保護者に配布し、情報提供している。

　今後は、実践内容を資料としてまとめるなどして、協力校の教員にオリパラ教育の普及・啓発を図る。

　また、十二月二十日に、網走市にゆかりのあるオリンピアンなどを講師に招き講演会を開催。平昌パラリンピッククロスカントリースキーの一〇㌔㍍クラシカル立位で金メダル、一・五㌔㍍スプリントクラシカル立位で銀メダルを獲得した新田佳浩氏が「夢を追う～チャレンジし続けるために大切なこと」と題し講演する。

　小野校長は「子どもたちに夢や希望をもたせるものになれば」と期待している。