30年度全国学力・学習状況調査―網走市教委公表 中学国語B全国上回る 各校の授業改善が成果に(市町村 2018-11-16付)
【網走発】網走市教委は、三十年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校は、国語B、算数A、理科で全国平均とほぼ同様の結果となり、中学校は、国語Aで全国平均と同様、国語Bで上回った。市教委は「各学校の授業改善の成果が出てきているのでは」と分析している。
本年度の調査は、市内の小学校九校二百六十人、中学校六校二百八十五人を対象に実施した。
小学校は、国語B、算数A、理科で全国平均とほぼ同様の結果となり、国語Aと算数Bで全国平均をやや下回った。全国平均を上回る教科はなかったものの、市教委では「調査が始まった十九年度から通してみると、上昇傾向にある」と分析。一方で、A・B問題ともに正答数が〇~一問の児童の割合が全国よりも高く、「その割合を減らしていきたい」としている。
中学校は、国語Aで全国平均と同様の結果となり、国語Bで全国平均を〇・六ポイント上回った。全国との平均正答率の差をみると、特にB問題で上昇傾向がみられ、「全国との差は縮まってきている」と分析した。
質問紙調査では、小学校で「自分で計画を立てて勉強している」「学校の予習・復習をしている」でやや高い傾向を示した。
そのほか、「学校の授業以外に、普段一日一時間以上勉強する」と答えた児童生徒の割合が小学校で五一・二%、中学校で五一・九%と小・中学校ともに全国より低いものの、今回、全国平均を上回る教科もあったことから、「各学校の授業改善の成果が出てきているのでは」と分析している。
今後は、市学力向上推進委員会との共催による網走市学力向上フォーラムの開催など教職員の指導力向上を図る取組や、東京農業大学と連携した土曜学習サポート「あばしり寺子屋」など、学力の定着を図る取組などを推進していく方針。
学校教育部の大西篤次長は「全国平均より良ければよしとするのではなく、すべての子どもたちに学力や生活習慣向上が図られるよう取り組んでいきたい」と話している。
(市町村 2018-11-16付)
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