文化賞等に2個人1団体 旭川市教委が贈呈式(市町村 2018-11-19付)
赤岡教育長が受賞者に賞状を手渡した
【旭川発】旭川市教委は十一月上旬、市内の大雪クリスタルホールで三十年度市文化賞贈呈式を執り行った。文化賞には教育分野から朴谷邦正氏、文化功労賞には芸術分野から山田雅紘氏と科学分野から旭川の歴史的建物の保存を考える会が受賞。赤岡昌弘教育長が受賞者に賞状を手渡し、業績をたたえた。
本年度、文化賞を受賞した朴谷氏は、少年期から合唱を始め、中学生のときにNHK全国唱歌ラジオコンクール全国大会で優勝した。大学卒業後は、母校の教師として音楽指導に情熱を傾け、市の音楽活動の振興、発展に寄与した。近年では、作曲活動をはじめ、多くの市民が集う北彩都合唱団「唱学舎」を創設するなど、合唱音楽活動を精力的に展開している。永年にわたり、優れた音楽教育の実践に努め、次世代の担い手を育てるとともに、数多くの合唱団の創設をはじめ、後進の育成、合唱を愛好する市民の拡大に努めるなど、市の音楽教育の振興と発展に尽力してきたことが評価された。
文化功労賞を受賞した山田(本名・山田八千代)氏は、父親が尺八の師匠である山田南山師、母親が箏三弦の師匠である山田雅南美師。唯是震一師、後藤すみ子師に生田流箏曲・地唄三弦を師事し、現在は正派邦楽会大師範として、後進の育成に尽力するとともに、東京国立劇場等での家元との演奏会や多くの邦楽家との共演によって、技術研鑚に努めている。後進の育成と邦楽を愛好する市民の拡大に努めるなど、市の邦楽の振興と発展に尽くした功績が評価された。
同じく文化功労賞受賞の旭川の歴史的建物の保存を考える会は、昭和六十三年、旭町一条三丁目にあった大正後期建築の藤井邸(旧宣教師館)解体調査・記録保存を機に、市と近隣の歴史的建物の調査研究・継承の在り方を考えることを目的に創設。歴史的建物の研究と保存に尽力するとともに、建物の歴史的価値に対する認識を市民に根付かせ、市の建築文化の継承に尽くした功績がたたえられた。
三日に行われた贈呈式では、赤岡教育長が受賞者に対し、長年にわたって市の文化の発展・振興に貢献した活動に敬意を表し表彰状を手渡した。
(市町村 2018-11-19付)
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