市立高校の遠隔システム連携検討委―札幌市教委　タブレット操作を体験　今後、生徒同士が端末で交流

（市町村 2018-11-19付）

タブレット端末の使用方法について理解を深めた

　札幌市教委は十三日、市内ＳＴＶ北二条ビルで第二回市立高校における遠隔システムを用いた学校間連携・授業連携の在り方検討委員会を開いた。委員が遠隔システムの実証実験で使用するタブレット端末を実際に操作。今後のスケジュールについては、事務局が端末を用いた生徒同士の交流を予定していることなどを説明した。

　市では、二十九年三月、市立高校の在り方を示す市立高校教育改革方針を策定。各校が様々な施策に取り組んでいる。

　市教委では、市立高校の教育活動をさらに充実させるため「市立高校における遠隔システム実証実験を用いた学校間連携・授業連携の在り方検討事業」を本年度から開始。事業の実施に向けて、各市立高校から選出した教員で構成する検討委員会を設置した。委員が遠隔システムやタブレット端末を用いた実践可能な取組などを提案し協議することとしている。

　この日、富士ゼロックス北海道(株)の新城創営業担当係長が事業で使用するタブレット端末の使用方法や接続機器について解説。事業における通信容量について、一ヵ月当たり五ギガバイトが上限となっていることを紹介し、通信容量も含めて検証を行う必要があることを伝えた。

　つぎに、日本マイクロソフト(株)の佐藤正浩初等中等教育ＩＣＴソリューション担当部長がタブレット端末上で使用するソフトウエアの操作方法を説明。別部屋から映像と音声のリアルタイム配信を実際に行うなどした。

　委員は、一人ひとりに配布された実機を操作。使用方法について理解を深めた。

　最後に、教育課程担当課の幸丸政貴高校担当係長が今後のスケジュールについて紹介。実機を用いて、離れた場所での映像のリアルタイム配信を委員同士で行うことや、十二月に開催する「市立高校生徒会リーダー交流会」に向けて、各校の生徒同士の事前交流を予定していることを説明した。

(市町村 2018-11-19付)