校内研究推進へ情報共有　札教研事業で研修会開く―札幌市教委

（市町村 2018-11-09付）

　札幌市教委は六日、市内ちえりあで教育研究推進事業（＝札教研事業）の校内研究推進にかかわる研修会を開いた。市内小・中学校、特別支援学校の校内研究推進委員など約二百七十人が参加。校内研究の円滑な推進に向け、新学習指導要領に関する説明を受けるなど資質・能力の向上を図った。

　会議は、校内研究の円滑な推進に向けて、新学習指導要領にかかわる説明のほか、校内研修の内容および推進方法などの情報交流を行い、校内研究活動の充実・向上に資することを目的に開催。

　はじめに工藤真嗣研修担当課長があいさつ。市の教員育成指標を策定したことや、教員の多忙化から業務の負担軽減が求められていることにふれ「各学校で本日の研修や講演の内容を伝え、校内の研究推進の充実に向けた体制づくりと札教研事業にかかわる取組をより一層進めてほしい」と呼びかけた。

　続いて、早稲田大学教育・総合科学学術院の小林宏己教授が「新学習指導要領への円滑な移行および効果的な校内研修の在り方」と題して講義した。

　新学習指導要領の内容にふれたほか、主体的・対話的で深い学びとなる手法について解説。主体的な学びについては、子どもが学んでいることに納得して知識をつなぎ、新たな意味や解釈へとつなげることなどを説明した。

　深い学びに向けた手法として、授業などを通して分かった・できたことを自覚し、納得させるほか、他者の生き方などから自らの学び方について考えを深めさせることなどを挙げた。

　校内研修については、ワークショップ方式の進め方のほか、グループワークでの役割分担などを説明した。

　このあと、校種別に分かれ、新学習指導要領移行期間における校内での取組について協議した。

(市町村 2018-11-09付)