北広島市３１年度教育行政執行方針　ＡＬＴなど増員へ　日ハム連携事業関連の授業

（市町村 2019-02-22付）

北広島市教委・吉田孝志教育長

　北広島市教委の吉田孝志教育長は、十九日の第一回市議会定例会で三十一年度教育行政執行方針を説明した。特別支援教育介助員や外国語指導助手（ＡＬＴ）を増員して特別支援教育、外国語教育の充実を図るなどの方策を示した。また、北海道日本ハムファイターズとの連携事業に関連した授業やキャリア教育を行うなど、教育の一層の振興と充実に向けた教育行政の推進に取り組む。

　教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

▼「生きる力」を育む学校教の推進

▽幼児教育の振興

　「北広島市幼児教育連携アクションプラン」に基づき、幼児教育と小学校教育との円滑な接続を図るため、交流会や研修会を継続的に実施する。

▽確かな学力を育てる教育の充実

　全国学力・学習状況調査等の結果を各中学校区で共有・検証し、学校改善プランの充実を図る。また、小中学校で一貫した学習・生活習慣の定着を図る。

▽健やかな体を育てる教育の充実

　全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を踏まえ、各学校において体力向上プランを改善し、体力づくりの充実に努める。

▽北海道日本ハムファイターズとの連携事業

　ファイターズの様々な知見を共有し、体育授業や大志学を通して、子どもたちに夢と希望を与えるまちづくりの一助とする。

▽学校ＩＣＴ環境の整備

　全小・中学校のネットワーク機器の更新を行うとともに、校務支援システムを効果的に活用し、教職員の出退勤管理や校務の効率化を図る。また、プログラミング教育の円滑な実施に向け、教員研修を支援する。

▽特別支援教育の充実

　特別支援教育支援員の全校配置や、特別支援学級介助員の増員等によって、特別な配慮を必要とする児童生徒の学習や学校生活の支援に一層努める。

▽外国語指導助手の活用

　新たな学習指導要領に対応するため、小・中学校の外国語授業等に派遣しているＡＬＴを増員し、外国語教育の充実を図る。

▼信頼され、魅力ある学校づくりの推進

▽開かれた学校づくりの推進

　コミュニティ・スクールの全市展開に向け、大曲中学校区および緑陽中学校区において準備を開始する。

▽学校施設の整備

　大曲中学校校舎の大規模改造工事を実施するとともに、西部小学校の放送設備更新など施設・設備や周辺環境を整備する。また、学校施設の長寿命化計画の策定に取り組む。

▽学校における働き方改革

　教員の専門性を生かしつつ、授業やその準備に集中できる時間などを確保するための環境を整備。部活動指導員については、生徒の技術力向上や部活動指導にかかる教員の負担軽減を図るため、モデル校による試行を継続し、その効果を検証する。

▼やさしく支えあう教育連携の推進

▽教育相談体制の充実

　臨床心理士の資格をもつ子どもサポートセンター相談員など、専門知識を有する人材を活用し、学校や関係機関と連携した相談体制専門知識を有する人材を活用し、学校や関係機関と連携した相談体制の充実に努める。

▽放課後子供教室

　新たに市内三校目となる東部小学校において実施し、放課後における児童の安全・安心な居場所づくりを進める。

(市町村 2019-02-22付)