創立７０周年記念し道路工業　札幌市に絵本３００冊寄贈　道路の大切さ伝える絵本完成

（市町村 2019-02-27付）

　道路舗装工事の道内大手、道路工業㈱（札幌、中田隆博社長）は、札幌市にオリジナル絵本三百冊を寄贈した。二十四日にサッポロファクトリーで開催された児童会館イベントの一コマとして贈呈式が行われ、中田社長が児童代表に完成した絵本『こうたのあたらしいちず』を贈呈した。

　同社では創立七十周年（創業九十五周年）に向けたカウントダウン企画として、四年間で札幌市内すべての児童会館等に絵本を寄贈するプロジェクトを始動。昨年末までに、市内に二百九ある児童会館やミニ児童会館、放課後子ども教室などに計一千四十五冊を贈呈した。

　同時に「子どもたちが大好きな絵本を通じて、道路の大切さを伝えたい」とオリジナル絵本の制作に取り組み、構想から二年をかけてこのほど絵本が完成。十九日には道に百五十冊を贈った。

　贈呈式は、さっぽろ青少年女性活動協会が主催した「げんキッズフェス2019」の中で行われた。市内の児童会館を利用する子どもたちが日ごろの活動の成果を発表する年に一度のイベントで、様々なコーナーが用意された。

　ダンスやパントマイムなどの発表が行われたアトリウム特設ステージでは、和光小ミニ児童会館の児童による司会で贈呈式がスタート。絵本の寄贈に関する概要説明のあと、中田社長があいさつに立ち「道路の大切さや、災害等に負けずに取り組む建設業の魅力を感じてもらえれば。絵本を通じて心豊かな子に育ち、将来の札幌、日本を支える立派な大人になってほしい」と呼びかけた。

　作家のすずきももさんも「（この絵本を）つくる中で、普段何気なく使っている道路の大切さを知った。人生にも道がある。何事にもチャレンジしていく心を育むきっかけになれば」と絵本に込めた思いを語った。

　このあと、中田社長があやめ野小ミニ児童会館の児童代表三人に絵本を贈呈。子どもたちは「絵本が届くのを楽しみに待っていました。会館では読み聞かせの時間もあり、みんなで大切にたくさん読みたい」と感謝の言葉で答えた。

　贈呈式終了後には絵本の読み聞かせイベントも行われ、市内各地から来場した多くの家族連れらがオリジナル絵本にふれた。市に寄贈した三百冊は児童会館のほか、子育て支援センターや保育園などに配布される予定だ。

(市町村 2019-02-27付)