恵庭市３１年度教育行政執行方針　ＣＳ導入へ３小中に協議会　ＩＣＴ教育環境、全校導入完了

（市町村 2019-02-26付）

恵庭市教委・穂積邦彦教育長

　恵庭市教委の穂積邦彦教育長は、二十五日の第一回市議会定例会で三十一年度教育行政執行方針を説明した。市内全小・中学校のコミュニティ・スクール（ＣＳ）導入に向け、恵庭中学校と恵庭小学校・松恵小学校に学校運営協議会を設置するなど、学校・家庭・地域・行政が連携した地域ぐるみの教育を推進。また、和光小学校と若草小学校に電子黒板とデジタル教科書を導入し、電子黒板等の全校導入を完了させ、教育環境の整備充実に取り組む。

　教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の向上

▽学力向上の推進

　学力・体力向上推進会議において、各校の学校改善プランの取組状況の検証を引き続き行い、教育現場と連携した改善サイクルの確立に努める。

▽小中連携教育の推進

　市小中連携教育推進委員会における中一ギャップの解消に向けた運動や授業・部活動の体験など、小・中学校九年間を見通した教育活動を実践する。

▽学校運営協議会の設置

　市内全小・中学校にコミュニティ・スクールを導入するため、恵庭中・恵庭小・松恵小において学校運営協議会を設置する

▽就学支援

　準要保護世帯における小・中学校への新入学児童学用品費の入学前支給を行う。また、高校等入学準備金の支給や大学奨学金事業を実施する。

▽ＩＣＴ等の教育環境整備

　和光小と若草小に電子黒板とデジタル教科書を導入し、全校導入を完了する。

▽特別支援教育の推進

　発達障がいにかかる通級指導教室について、拠点校の柏小に加え、新たに和光小に開設する。

▽学校図書館について

　学校司書を、引き続き全小中学校に配置する。

▼豊かな心の育成

▽ふるさと教育の推進

　市内全小・中学校に配置しているふるさと教育コーディネーターを中心に、各学校の特色あるふるさと教育を推進する。

▽ヒューマン・コミュニケーション事業の実施

　コミュニケーション力の育成を目指し、「赤ちゃん登校日」授業やヒューマン・コミュニケーション授業などを実施する。

▽社会科副読本改訂版発行

　小学校三・四年生の社会科において、副読本を活用。新学習指導要領の全面実施に合わせて使用できるよう、年度末の発行に向け作業を進める。

▽いじめ・不登校対策

　スクールソーシャルワーカー二名体制で、課題解決に取り組む。いじめ問題については、なかよしさわやかＤＡＹ全市交流会を継続して実施する。

▼健やかな身体の育成

▽子どもたちの体力・運動能力について

　全国体力・運動能力、運動習慣等調査などの結果を踏まえながら、一校一実践など、学校と連携して体力向上に取り組む。また、学力・体力向上推進会議で検討し、運動習慣の定着に向けた取組を進める。

▽安全教育の実施

　非行防止教室、薬物乱用防止教室、ＣＡＰ教育プログラムなどを実施するとともに、ネット利用に関する講習会の開催など安全教育の推進を図る。

(市町村 2019-02-26付)