３１年度札幌市学校教育の重点―札幌市教委　新たに防災教育推進　２７日に方針説明会

（市町村 2019-02-26付）

　札幌市教委は、三十一年度札幌市学校教育の重点について全市立幼稚園・認定こども園、学校に通知を発出した。三十年度版からの主な変更点として、新たに防災教育を位置付けたほか、三十年度に取組が十年を迎えた札幌らしい特色ある学校教育の推進にかかわり、今後の取組について話し合う検討プロジェクトを実施したことからプロジェクトの報告内容を反映していることを提示した。あす二十七日に開く教育方針説明会で詳しく説明することとしている。

　札幌市学校教育の重点は、幼児児童生徒の発達の段階を踏まえ、学校経営や教育課程の編成および実施、生徒指導などに生かすため、特に重点となる施策や教育内容を示したもの。毎年、全教職員に冊子を配布しており、重点を踏まえ、教職員が一丸となって創意工夫を凝らした特色ある教育課程の編成・実施および学校運営などに取り組むことを期待している。

　通知では、三十年度版からの主な変更点として、知・徳・体の調和のとれた育ちを重視する観点から、内容を整理。三十年度に取組が十年を迎えた札幌らしい特色ある学校教育の推進にかかわり、今後の取組について話し合う検討プロジェクトを実施したことからプロジェクトの報告内容を反映させている。

　学習指導要領の改訂に伴い、子どもの発達への支援にかかわる特別支援教育や不登校対応、帰国・外国人園児児童生徒対応等について位置付けが変更になったことから、枠組を整理した。

　また、昨年の北海道胆振東部地震を受け、防災教育の重要性が高まっていることから、新たに防災教育の推進を位置付けた。

　あす二十七日午前十時から札幌サンプラザで開く学校教育方針説明会で、重点について詳しく説明することとしている。

(市町村 2019-02-26付)