３１年度は２０４校指定　フードリサイクル堆肥活用校　札幌市教委

（市町村 2019-02-26付）

　札幌市教委は、三十一年度さっぽろ学校給食フードリサイクル事業のフードリサイクル堆肥活用校に二百四校を指定した。改築などによって教材園が使えない学校が増え、三十年度より八校の減となった。市教委は、新規活用校の実施内容、困り感、成果を聞き取る予定。優れた事例は周知を図り、次年度の堆肥活用校の増加につなげたい考えだ。

　同事業は、調理くず・残食などの生ごみを堆肥化し、その堆肥を利用した作物を学校給食に提供するもの。

　食や環境を考え、食べ物を大切にする心を育むことを目指している。

　堆肥活用校は、食育・環境教育の充実を図ることを目的として、リサイクル堆肥を活用し、教材園などでで、教科および総合的な学習の時間、給食時間の指導と、同事業などを関連させ、様々な取組を行う。

　三十年度の堆肥活用校の実施報告では、「食べものに興味・関心をもつ子どもが増えた」「栽培活動へ積極的にかかわる子どもが増えた」といった成果が確認されている。

　三十一年度の堆肥活用校は、小学校百六十二校、中学校四十一校、特別支援学校が一校となっている。ことし三月で閉校する学校があることや、学校の増築・改築によって教材園が使えない学校が増えたことなどから、三十年度より八校の減となった。

　市教委では、職員が新規活用校に出向き、堆肥の活用方法などを伝えていくほか、実施内容や困り感、成果などを聞き取る。優れた事例については周知を図り、次年度の事業に生かしていく。

(市町村 2019-02-26付)