幕別町の３１年度予算案―骨格編成　小・中学校で化石体験学習　幕別清陵高新設に向け支援

（市町村 2019-02-27付）

　【帯広発】幕別町は二十日、三十一年度予算案を発表した。町長選を控えた骨格編成で一般会計は前年度比一・二％増の百四十七億九千九百万円。うち、教育費は九・七％増の十五億六千五百万円となった。

　新規事業として札内スポセン・農業者トレセン指定管理業務に伴う施設改修予算を計上している。このほか、ナウマン像化石発見五十周年記念事業として、記念式典の開催と発掘跡地の再発掘、小・中学校において化石体験学習を開くことを盛り込んだ。

　また、図書館を核とした活字と笑いで活気あるまちづくり事業を拡充。新年度から拡張現実（ＡＲ）アプリケーション「マチアルキ」を活用して、地域情報や郷土の史跡を図書資料などと関連づけて学習する取組を進める。

　さらに、幕別清陵高校の新設に伴って、魅力ある高校づくり支援事業を通じて、幕別清陵高校教育振興会に対して補助金を交付する。

　主な事業はつぎのとおり（金額・単位万円）。

▼協働と交流で住まいる

▽札内コミュニティプラザ管理費＝二、一六八

▽アスリートと創るオリンピアンの町創生ワークショップ＝六六―町民がよりスポーツに親しみがもてるよう、スポーツを核としたこれからのまちづくりを検討するために町民ワークショップを開催

▽小学生国内研修派遣＝三五五―埼玉県上尾市、神奈川県開成町、高知県中土佐町に児童を派遣

▽国際交流員の配置＝一、一七三―中学校の英語授業、小学校の外国語活動を補助する国際交流員を二人配置

▽臨時英語指導助手の配置＝一二〇―臨時ＡＬＴを一人配置

▽海外研修（拡充）＝四六五―オーストラリアに中学生十六人、高校生三人を派遣

▽南十勝子ども発達支援センター負担金＝七四一

▽学校ＩＣＴ環境整備＝三、三一〇―小学校は児童用パソコンと教職員用パソコンの更新。中学校は教職員用パソコンの更新

▼人がいきいき住まいる

▽子ども・子育て支援事業計画策定業務（新規）＝九三

▽子育て短期支援＝七五

▽子ども医療費助成＝一一、三〇〇―中学生までを対象にした子ども医療制度において、所得制限を撤廃

▽三歳以上児主食提供＝二九四

▽認可外保育所保育料助成＝一七九

▼豊かな学びと文化、スポーツで住まいる

▽しらかば大学備品整備（拡充）＝七

▽図書館を核とした活字と笑いで活気あるまちづくり（拡充）＝五六二―三一年度からＡＲ（拡張現実）アプリ「マチアルキ」を導入。地域情報や郷土の史跡などをＡＲを通じて図書資料と紐づける

▽ふれあい子育て読書推進＝一九―絵本読み聞かせ

▽小中一貫教育の推進＝一一二―町内五学園に対し、一学園当たり五万円を補助金として交付

▽子どもサポーターの配置＝四二五―不登校、いじめ、児童虐待など相談対応のため相談員（子どもサポーター）を三人配置

▽学校教育推進員の配置＝九八七―教育課程、学習指導など指導・助言するため三人を配置

▽魅力ある高校づくり支援（拡充）＝一、二七五―中札内高等養護幕別分校、幕別高、幕別清陵高に対して補助金を交付

▽スクールカウンセラ―の配置＝八九

▽小・中学校等整備工事（新規）＝一、五〇七―学校林更新、教職員住宅リフォーム

▽札内東中ガラスブロック改修（新規）＝一、四六八

▽札内中屋内運動場改修（新規）＝三、八七〇

▽給食センター厨房機器等更新（新規）＝一、〇四四

▽小・中学校カ―テン更新（新規）＝二二〇

▽小学校社会科副読本整備（新規）＝一八〇

▽特別支援教育支援員の配置＝七、三五〇―幼稚園三人、小学校三五人、中学校七人

▽学校体育授業支援事業委託＝二〇八―小学校体育活動コーディネーターを派遣

▽就学支援資金交付金＝二四六

▽修学旅行費支援事業補助金＝七九四

▽化石体験学習（拡充）＝八―小・中学生を対象とした化石体験学習の開催

▽ナウマン象化石発見五十周年記念＝三一五―記念特別展の開催、発掘跡地の再発掘

▽郷土文化特別相談員の配置＝一一

▽札内スポセン・農業者トレセン指定管理業務指定管理料（新規）＝四、六六五―札内スポーツセンター・農業トレーニングセンターの運営を新たに指定管理

▽農業者トレーニングセンター改修＝一九、二二六

▽札内南町民プール上屋シート取替＝四六三

▽札内スポーツセンターウレタン塗装＝一〇二

(市町村 2019-02-27付)