学力・学習状況調査結果―小樽市教委　算数Ａ全道上回る　小・中学校とも改善傾向に

（市町村 2019-02-26付）

小樽市の３０年度全国学力・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　【小樽発】小樽市教委は、市内小・中学校における三十年度全国学力・学習状況調査結果を公表した。小学校では、算数Ａの正答率が全道平均を一ポイント上回った。また、国語Ａと算数Ａは、全国平均との差を調査開始以来、最も縮めた。中学校の国語Ａ、国語Ｂ、理科の正答率も全国平均との差を最も縮めた。これらの結果を受けて林秀樹教育長は「小・中学校ともに改善傾向にある」との認識を示し、「授業改善」と「望ましい学習・生活習慣の確立」を両輪とした取組を継続していくとした。

　本年度の調査は、市内小学校十八校の六年生七百五十六人、中学校十二校の三年生八百八人を対象に実施。

　教科に関する調査について、市と全道の平均正答率は、文部科学省の提供データをもとに、整数値を使って分析した。

　調査結果をみると、小学校の平均正答率は、算数Ａで全道平均を一ポイント上回った。全国平均との比較では、国語Ａで一・七ポイント、算数Ａで〇・五ポイント下回ったものの、調査開始以来、最も差を縮めた。

　各教科の領域別では、全国平均に対し、国語Ａの「話すこと・聞くこと」で一ポイント、算数Ａの「量と測定」で〇・六ポイント、算数Ｂの「図形」で二・二ポイント、それぞれ上回った。

　中学校は、国語Ａ、国語Ｂ、理科の正答率が調査開始以来、全国平均との差を最も縮めた。

　質問紙調査では、「算数・数学の勉強は好きか」との質問に対し、「当てはまる」を選んだ割合が小学生で全国平均を三・六ポイント上回るとともに、前年度比一・九ポイント上昇した。

　質問紙調査の結果と平均正答率との相関については、「算数・数学の勉強は好きか」との質問に対し、「当てはまる」と回答した児童生徒は共通して正答率が高いことが分かった。

　林教育長は「授業改善と、望ましい学習・生活習慣の確立を両輪とする各種施策に取り組んでおり、小・中学校ともに改善傾向にあると実感している。今後もこの取組を推進していく」と話した。

(市町村 2019-02-26付)