働き方改革アクション・プラン―紋別市教委　週６０時間超勤務ゼロに　学校事務の共同実施など検討

（市町村 2019-02-25付）

　【網走発】紋別市教委は、三十～三十二年度の三年間を取組期間とする「紋別市立学校における働き方改革紋別市アクション・プラン」を策定した。「一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全学校でゼロにする」ことを目標に掲げ、「本来担うべき業務に専念できる環境整備」など四項目に分けて具体的な取組を推進。学校事務の共同実施などについて検討を進めることなどを盛り込んでいる。

　道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」を受けて策定したもの。

　「一週間当たりの勤務時間が六十時間を超える教員を全学校でゼロにする」ことを目標に掲げた。市教委および学校は、地域や各学校の実情を踏まえ、①本来担うべき業務に専念できる環境の整備②部活動指導にかかわる負担の軽減③勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実④教育委員会によるサポート体制の充実―の四項目に取り組む。

　①では、スクール・サポート・スタッフなど専門スタッフの配置促進や校務支援システムの導入促進を図る。また、給食費の徴収・管理業務について、学校が関与しなければならない場合であっても、市教委が主体的に行い、学校の負担軽減に努める。

　②では、部活動休養日を、学期中は週当たり二日以上設定。学校閉庁日も部活動休養日とする。また、部活動指導員を配置する。

　③では、八月十五日前後の特定の三日間と年末年始の休日を学校閉庁日に設定。また、勤務時間を客観的に把握し集計するシステムを可能な限り早期に構築するほか、学校事務の共同実施などについて検討を進める。

　④では、調査業務等の見直し、勤務時間等の制度改善、メンタルヘルス対策の推進、教育課程の見直し、学校の組織運営に関する見直しに努める。

(市町村 2019-02-25付)