3校と1団体に栄誉 管内教育実践表彰 胆振局
(道・道教委 2019-03-06付)

 【室蘭発】胆振教育局は、三十年度胆振管内教育実践表彰の受賞校・団体を決定した。学校教育分野では、室蘭市立みなと小学校、室蘭市立桜蘭中学校、伊達緑丘高校の三校が受賞。社会教育分野では、豊浦野球スポーツ少年団が栄に浴した。佐野秀樹局長が受賞した各学校・団体を訪問し、表彰状を贈呈する。

 受賞校・団体の功績概要はつぎのとおり。  

【学校教育分野】

▼室蘭市立みなと小学校(千葉保校長、児童数四七二人)

▽学校力向上に関する組織的な学校改善に向けた実践

 「かしこく、つよく、おおらかに」を教育目標に掲げ、知・徳・体の調和の取れた児童の育成を目指して、全教職員が一丸となった教育活動の推進に取り組んでいる。

 特に、二十九年度からは「学校力向上に関する総合実践事業」実践指定校として、習熟度別少人数指導やチーム・ティーチングを取り入れ指導体制を整備するとともに、指導方法を全校で統一するなど、学校力向上の取組に大きな成果を上げている。

 また、若手教員とミドルリーダーの育成を目指したメンター研修や実践的なミニ研修を計画的に行い、指導力向上および日常の授業改善を図り、その実践を公開研究会の開催を通して発信するなど、管内教育の充実・発展に大きな功績を上げた。

▼室蘭市立桜蘭中学校(伊藤博明校長、生徒数五八四人)

▽小・中学校が連携した生徒指導・学習規律の定着に向けた実践

 「自分を磨き、自分を生かす」を教育目標に掲げ、全教職員で組織的に教育相談に当たるなど、積極的な生徒指導に努め、知・徳・体の調和の取れた生徒の育成に取り組んでいる。

 特に、二十八年度からは「中一ギャップ問題未然防止事業」推進校として、中学校区の小学校三校と連携し、小中九年間を見通した生徒指導および学習規律の定着に努めるなど、小・中学校における一貫した取組に大きな成果を上げている。

 また、全教職員で個々の生徒の状況や課題などを共有し、個に応じて組織的に対応することによって、不登校の解消や未然防止に成果を上げ、その実践を公開研究会の開催を通して発信するなど、管内教育の充実・発展に大きな功績を上げた。

▼伊達緑丘高校(桑井美彦校長、生徒数四〇七人)

▽地理歴史科における科目相互の連携を図った実践

 生徒の創造する力と進んで学ぼうとする態度の育成を目指し、地域の教育資源を生かした「ジオパーク学習」など、探究的な学習の推進に取り組んでいる。

 特に、二十八・二十九年度には「国立教育政策研究所教育課程研究指定校事業(地理歴史)」の指定校として、学習・指導方法および評価方法の工夫改善に関する実践研究を行い、教員の授業力や生徒の学習意欲の向上において大きな成果を上げている。

 また、生徒が地域で生じる様々な事象を把握し、課題を見いだすなど、教科・科目を横断的に活用した学習活動について研究紀要として取りまとめ、実践を発信するなど、管内教育の充実・発展に大きな功績を上げた。

【社会教育分野】

▼豊浦野球スポーツ少年団(入船克敏代表、児童数一八人)

▽少年団活動を通した青少年の健全育成にかかわる実践

 少年団活動を通じて、強い心を養い、健康な身体を育むことはもとより、学力の向上などにも取り組み、絶えず自らを鍛えようとする児童の育成に努めている。

 特に、胆振管内はもとより、全道規模の大会においても好成績を残すほか、卒団生の多くが、中学校や高校において、部活動と学業の両立を継続して実践しているなど、地域から信頼される少年団活動に努め、大きな成果を上げている。

 また、地域の清掃活動や環境整備などのボランティア活動に取り組むとともに、地域行事に積極的に参加するなど、町民との交流を図るほか、胆振東部地震復興チャリティ豊浦大会を主催し、義援金を募る取組を他の少年団にも広げるなど、管内教育の充実・発展に大きな功績を上げた。

 札幌養護学校(堀川厚志校長)共栄分校は、十四日午前九時四十五分から同校体育館で卒業証書授与式を執り行う。

(道・道教委 2019-03-06付)

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